お知らせ

2026.10.23(金)

JAXA参画の国際災害チャータがIAFアワードを受賞
~世界の宇宙機関とともに衛星で災害対応を支える~

国際災害チャータ(International Charter “Space and Major Disasters”)が、国際宇宙航行連盟(International Astronautical Federation、以下「IAF」)の2026年IAFアワードを受賞しました。国際災害チャータは、災害発生時に世界各国の宇宙機関が連携し、被災地域の衛星データを無償で提供する国際的な枠組みです。今回の受賞は、長年にわたり世界中の災害対応を支えてきた活動が高く評価されたものです。

2026年10月5日 トルコ・アンタルヤで開催されたIACのオープニングセレモニーにて、
IAFアワードを受賞した際の写真
©International Astronautical Federation (IAF)

宇宙・防災・国際協力をつなぐ国際災害チャータ

国際災害チャータは、大規模災害発生時に必要な衛星観測を迅速に実施し、防災機関や国際機関へ衛星データや解析成果を提供することを目的として2000年に設立されました。2026年10月現在は、17の宇宙機関・宇宙システム運用機関が加盟しています。また、民間衛星事業者などもデータ提供パートナーとして参画しており、世界各地で発生する災害に対し、幅広い衛星データの提供を可能としています。

災害時には、24時間365日体制で光学衛星やレーダ衛星など様々な衛星が協力して観測を実施します。広域の浸水域把握、土砂災害や地震による地表変動の検出、火災被害の把握など、衛星だからこそ可能な情報提供が世界各地で行われています。

国際災害チャータへのJAXAの参加

JAXAは2005年より国際災害チャータに加盟し、日本の地球観測衛星を通じて国際的な災害対応に貢献してきました。主に「だいち」シリーズをはじめとする衛星による観測データの提供に加え、チャータの運営などにも参画し、多くの災害対応を支えています。

一国の衛星だけでは十分な観測機会を確保できない場合でも、チャータ加盟機関が保有する多数の衛星を活用することで、より迅速かつ継続的な情報提供が可能となります。このような国際協力の積み重ねが、今回のIAFアワード受賞につながりました。

2026年10月21日 国際災害チャータ 日本会合での集合写真

日本の災害対応にも活用

国際災害チャータは過去にも日本で発生した大規模災害においても活用されています。
近年では、2026年7月の令和8年熊本地震や2024年1月の能登半島地震において、センチネルアジアと併せて国際災害チャータが発動されました。国内外の衛星データを活用し、地震に伴う土砂災害や火災、地形変化などの把握を支援するため、多数の解析成果が作成・提供されました。

令和8年熊本地震後に、Pleiadesの衛星データを用いてIcube-SERTITが作成した情報
Includes Pleiades material © CNES (2026), Distribution Airbus DS.

宇宙技術による防災・減災への貢献

近年、豪雨や洪水、地震、森林火災などの大規模災害が世界各地で頻発しています。そのような中で、広域を迅速に観測できる地球観測衛星への期待はますます高まっています。

国際災害チャータは約25年にわたり、世界の宇宙機関等が連携して災害対応を支えてきました。今回のIAFアワード受賞は、衛星データが社会課題の解決に大きく貢献してきたこと、そして宇宙分野における国際協力の重要性を改めて示すものと言えるでしょう。

JAXAは今後も国際災害チャータの一員として、地球観測衛星を活用した防災・減災活動を通じ、国内外の安全・安心な社会の実現に貢献していきます。

関連リンク
国際災害チャータ(英語)
IAFアワード(英語)
だいち2号
だいち4号

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