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2026.01.28(水)
『みんなの推し衛星画像に投票しよう』結果発表!(後編)
『みんなの推し衛星画像に投票しよう』結果発表!(後編)では、前編の続きとして、全球降水観測計画「GPM主衛星」から温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2)をお届けします。
| 衛星名 | センサ名 | 投票数 |
| 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) | SGLI | 185 |
| 温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW) | TANSO-3 | 140 |
| 水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W) | AMSR2 | 115 |
| 雲エアロゾル放射ミッション「はくりゅう」(EarthCARE) | CPR | 102 |
| 温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW) | AMSR3 | 98 |
| 全球降水観測計画「GPM主衛星」 | DPR | 87 |
| 先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4) | PALSAR-3 | 86 |
| 陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2) | PALSAR-2 | 79 |
| 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT) | TANSO-FTS | 74 |
| 温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2) | TANSO-FTS-2 | 72 |
※各センサ名をクリックすると、それぞれの項に飛ぶことができます。
ピンク色項目の衛星センサについては 『みんなの推し衛星画像に投票しよう』結果発表!(前編)をご覧ください。
GPM主衛星が捉えた台風22号Rai(ライ)- 二周波降水レーダ(DPR)

| センサ名(搭載衛星) | 二周波降水レーダDPR(全球降水観測主衛星) |
| 観測日 | 2021年12月15日3:40(世界標準時) |
| 観測場所 | フィリピンの東の海上 |
| 使用チャネルなど | 13 GHz, 35 GHz |
<担当者のおすすめポイント>
■台風の中の雨を、想像してみたことはありますか?GPMの二周波降水レーダでは、雨の分布を立体的に見ることができます。こちらは2021年12月13日に発生した台風22号(Rai)の、発生してから2日後の様子を捉えた画像です。台風の目の周りでは強い雨が上空まで続いている様子が見えています。立体的に見てみることで、台風の威力をより感じることができる一枚です。(N.Y.)
■学生時代、衛星が捉えた雨の断面図を初めて見たときの衝撃は、今でも忘れられません!地上に降ってくる雨は、台風の場合はこの画像のように20km以上にまで高く発達した雨雲の中からもたらされることもあります。雨粒はもともと雲粒が上昇気流に乗ったり落ちたりしながら成長し、粒が大きくなったものが落ちてきたもので、姿形を変えながら地球上で長い旅をしているのです。この壮大なプロセスを想像すると、興味がわきませんか?(M.Y.)
<応援メッセージからの抜粋>

<担当者からの回答>
GPM主衛星への温かいご声援、本当にありがとうございます!「立体的に雨を見れるなんてすごい!」とDPRによる降水観測の面白さに興味を持っていただけてとても嬉しいです。今回ご紹介した降水の3Dデータは、JAXAのウェブページ(JAXA 3D RAINFALL WATCH)で常に公開されていますので、ぜひさまざまな降水の縦断面をご覧ください。
そのほかにも、GPMのデータは天気予報の精度向上やリアルタイムの降水観測を可能にし、洪水や土砂災害などの自然災害予測にも役立っています。GPMの次の降水ミッションとなる降水レーダ衛星(PMM)では、降水の三次元観測に加え、上下方向の動きも観測できるようになる予定です。GPMからPMMへ、切れ目なく降水観測を続けられるよう、私たちも努力してまいります!
だいち4号(ALOS-4)富士山・関東初画像 – フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-3)

| センサ名(搭載衛星) | フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダPALSAR-3(先進レーダ衛星「だいち4号」) |
| 観測日 | 2024年7月15日 |
| 観測場所 | 富士山・東京など |
| 使用チャネルなど | HH偏波およびHV偏波 |
<担当者のおすすめポイント>
■「だいち4号」が打ち上げ後、初めて観測した関東・富士山。解像度3メートルで約200kmの幅を撮影しており、この画像の画素数は約30億画素になります。従来の「だいち2号」の4倍の幅の観測が可能となっています。(M.O.)
<応援メッセージからの抜粋>

<担当者からの回答>
86票の投票とメッセージを頂きありがとうございます。「だいち4号」(ALOS-4、2024年打上げ)は雲の下や夜でも地表を撮影できる合成開口レーダを搭載しています。先代の「だいち2号」(ALOS-2、2014年打上げ)と比べると、分解能(見える細かさ)は同じで最大4倍の広さが観測可能となっています。その分、衛星は大型化し、衛星の開発や観測データの品質安定化には困難もありました。今後も確実な運用とデータ提供を行い、皆様に役立つデータを提供していきますので、応援よろしくお願いいたします。
以下は、それぞれのメッセージへの回答です。
- 打上げから10年以上経った現在も観測を続けている「だいち2号」(ALOS-2)のように、「だいち4号」もその後継機が打上げられるまで、安定して運用できるよう努力していきます。しっぽのように見えるAIS(自動船舶識別装置)アンテナは、「だいち2号」からある機能ですが、より広範囲の船から情報を得られるよう大型化したため、しっぽのようになりました。
- ブースへのご来訪ありがとうございました。観測範囲が広くなった(3m分解能で最大約200km)ことで、広域の災害状況の把握や、平時からの高い頻度での観測データの蓄積が可能になりました。
- 担当者としても、「だいち4号」の観測データから多くの情報を提供することができ、この衛星と、開発に携わった皆様、データ利用者の皆様に感謝しております。
- 「いつも」(環境の変化や地面の動きなどを平時から観測)と、「いざというとき」(災害発生時に被害状況を緊急観測)の2つの役割があるという、深い理解をいただいていることに感銘を受けました。ギネス記録への認定についても、お祝いの言葉ありがとうございます。
- 同じ名前の方からの心強い応援ありがとうございます。お互いにこれからもがんばりましょう。
- 「だいち3号」(ALOS-3)のことを書いて下さったメッセージが他にも多くありました。「だいち3号」が失われた影響を最小限にし、現在運用している「だいち2号・4号」を最大限に活用できるよう、今後も衛星の運用・開発を進めていきたいと思います。
だいち2号(ALOS-2)北海道・オホーツク海の流氷 – フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-2)

| センサ名(搭載衛星) | フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダPALSAR-2(陸域観測技術衛星2号「だいち2号」) |
| 観測日 | 2015年1月24日 |
| 観測場所 | 北海道・オホーツク海 |
| 使用チャネルなど | HH偏波およびHV偏波 |
<担当者のおすすめポイント>
■「だいち2号」は雲の下の地面(海面)も透過して撮影でき、筋状に広がったり渦を巻いたりしながら北海道に流れつく流氷の姿を、雲に邪魔されずに捉えています。船の安全や環境モニタリングに役立てられる情報です。(M.O.)
<応援メッセージからの抜粋>

<担当者からの回答>
たくさんのメッセージを頂き、ありがとうございました。「だいち2号」(ALOS-2)はその名前の通り、環境の変化や災害の状況など、「大地」の移り変わりを10年以上にわたって捉えてきました。2024年に後継機の「だいち4号」が打上げられましたが、「だいち2号」も引き続き安定して運用されています。今回は「大地」の画像は「だいち4号」に譲り、推し画像としては海の画像をセレクトしました。「だいち」シリーズは海も観測しており、例えば流氷の画像は船の安全な運航のために役立てられています。「だいち」シリーズのもつ様々な役割に注目していただけると幸いです。
以下は、それぞれのメッセージへの回答です。
- 一番のポイントをピックアップしていただきありがとうございます。「だいち2号」は、雲を透過して地面や海面が撮影できる、合成開口レーダを用いて撮影を行っています。悪天候の中で起きる水害の被害状況も、空から監視できない中で行われる違法森林伐採も見つけることができます。
- 画像がきれい、素敵、というコメントを他にもたくさん頂きました。合成開口レーダは目に見えない電波で撮影するため、人間が見る色とは全く違う見え方になっています。それゆえ、他の衛星より地味な画像だと思われがちですが、電波で見た世界の美しさを感じて頂けたなら幸いです。
- 応援ありがとうございます。引き続き安定して運用できるように努力します。
- 実際に船に乗られている方からのコメントありがとうございます。船舶の安全かつ効率的な航行を支援するため、引き続き、連携協定機関である海上保安庁様と協力し、海氷の情報を提供していきます。
- 主に流氷に着目した画像でしたが、陸の部分にも注目いただきました。碁盤目のように見えるのは農地で、「だいち2号」の画像は収量予測など、農業にも役立てられています。
- 多くの方にデータを活用いただいており、大変嬉しく思います。イラストもありがとうございます。
2009年から2025年までの世界のCO2濃度変化 – 温室効果ガス観測センサ(TANSO-FTS)

| センサ名(搭載衛星) | 温室効果ガス観測センサ TANSO-FTS(温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」) |
| 観測日 | 2009年4月~2025年7月 |
| 観測場所 | 全球 |
| 使用チャネルなど | FTS/SWIRバンド(バンド1, 2, 3) |
<担当者のおすすめポイント>
■GOSAT(いぶき)は16年間、地球を見つめ続けてきました。二酸化炭素やメタンの増加を観測し、人類が地球に与えてきた影響を映し出しています。
猛暑や豪雨、四季の乱れ――それはすでに私たちの日常。
「いぶき」からの警告を無視するのか、行動を起こすのか。 未来を変えられるのは、私たちです。(S.I.)
■人の目は3つの色で世界を見ていますが、GOSATのFTSは約1万の“色”に相当する波長で大気を観測します。
超高分解能センサによりCO₂やCH₄のわずかな濃度変化までとらえ、排出の手がかりを高精度かつ地球規模で可視化できます。
長期にわたって安定して観測を続け、濃度変化を一貫したデータとして蓄積し続けています。
こうして得られる精度と継続性が、研究や社会の意思決定を支える確かな土台となります。(N.K.)
■昼夜を問わず衛星の状態を見守る丁寧な運用により、GOSATを支え、16年にわたる安定観測を実現してきました。
開発から現場運用、データ利用まで、多様な人々の連携と工夫が長期運用と世界的な成果へ結びついています。
ここで培った経験と知見はGOSATのみにとどまらず、今後の衛星ミッションにも広く活かされていきます。(T.W.)
<応援メッセージからの抜粋>

<担当者からの回答>
このたびは、「いぶき」(GOSAT)へ温かい応援のお言葉をいただき、心より感謝申し上げます。
皆さまから寄せられたメッセージの一つ一つから、地球環境やカーボンニュートラルへの強い想い、そして長年にわたり観測を続けてきた「いぶき」への励ましが深く伝わってきました。「いぶき」が16年間にわたり観測してきたデータが、地球温暖化の理解や脱炭素社会の実現に向けた取り組みに活かされていることは、私たち開発・運用に関わる者にとって何よりの励みです。「地球を大切にしたい」「データをもとに行動したい」という皆さまのお言葉は、「いぶき」が果たしてきた使命の重みと意義を改めて感じさせてくれました。これからも、「いぶき」が見守ってきた地球を守るために、私たちも一層努力を続けてまいります。温かい応援、本当にありがとうございました。
以下は、それぞれのメッセージへの回答です。
- 温かいお言葉をありがとうございます。地球を守る取り組みは、宇宙機関だけでは成し得ず、皆さま一人ひとりの思いや行動があってこそ前に進むものだと感じています。これからも一緒に、地球を大切にしていければ幸いです。
- データを日々の行動につなげてくださるとのお言葉、とても励みになります。温暖化対策は、小さな取り組みの積み重ねが大きな力に変わっていきます。皆さまと共に、未来をより良い方向へ進めていければと思います。
- 可視化を通じて地球の現状を感じ取っていただけたこと、うれしく思います。温暖化の問題は、誰もが状況を“知ること”から始まり、そこから社会全体の議論と行動につながっていくものです。回復への道のりは簡単ではありませんが、ひとりではなく、みんなで取り組んでいけると信じています。
- 「いぶき」のデータをご活用いただき、ありがとうございます。カーボンニュートラルの実現には、研究機関・企業・行政、市民の皆さまがそれぞれの立場で力を合わせることが不可欠です。私たちも確かな観測データの提供を通じ、その取り組みを支えてまいります。
- 温かいメッセージをありがとうございます。「いぶき」は16年間、地球の変化を黙々と記録し続けてきましたが、「そろそろ人間のみんなの出番だよ」と空の上から言っているようにも感じます。集めてきたデータは、これからの地球をより良くするための大切な道しるべです。私たちも皆さまと一緒に、未来に向けて歩んでいきたいと思います。
- ありがとうございます!「いぶき」は最年長の“ベテラン衛星”ですが、まだまだ引退する気はありません。 「おじいちゃんだけど、まだ現役だぞ!」という気持ちで今日も地球を観測しています。これからもどうぞ見守ってください!
NO GOSAT-2, NO LIFE – 温室効果ガス観測センサ2型(TANSO-FTS-2)

| センサ名(搭載衛星) | 温室効果ガス観測センサ2型 TANSO-FTS-2(温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」) |
| 観測日 | 2025年10月5日 21時25分(世界標準時) |
| 観測場所 | 米国ネバダ州の Railroad Valley(レイルロードバレー) |
| 使用チャネルなど | FTS-2視野確認カメラ画像 |
<担当者のおすすめポイント>
■俺はこのために生まれてきた
俺の呼び名は ブル。
俺のこと、ちょい悪親父と呼ぶやつもいるが一度、タオルをかぶると、俺の世界は変わる。
俺の前は何人たりとも歩かせねー。
俺の前に道はない。俺の後に道がある。
俺はブル。
前進あるのみ。
NO GOSAT-2, NO LIFE(S.K.)
■大気中の二酸化炭素を測定するセンサーとしてGOSATとOCOの間で、2008年に実施した米国JPLでの打ち上げ前の相互校正実験に始まり、その後米国レールロードバレーでの代替校正実験に発展し、現在は7センサが参加する実験として、GOSAT-GW/TANSO3の時代でもJAXA/JPLの新・旧の職員が参加して継続しています。(S.K.)
■いぶき2号(GOSAT-2)は優秀な兄いぶきとともに地球の息吹を7年間観測し続けてきました。いぶきシリーズが長い年月を乗り越え、質の高いデータを提供し続けるためには校正がかかせません。校正の一つとして私たちは灼熱の太陽の中、自らの足でカラカラの砂漠を歩いて汗を流し、地球の息吹を感じ取っています。NASA JPLを始め、世界の輪を広げながら温室効果ガス観測を続けていくため、今日も私たちは歩き続けます。(R.K.)
<応援メッセージからの抜粋>

<担当者からの回答>
たくさんの素敵なメッセージをありがとうございます!日々、私たちは安定して人工衛星を運用したり、データ提供を提供したりするために地味な作業を積み重ねていますが、このような場で皆様から温かい応援のお言葉をいただけるととても励みになります!今回、この画像で紹介した砂漠の実験は「いぶき」「いぶき2号」「いぶきGW」共通で行っています。GOSATシリーズは人間に例えると「いぶき」が高校生(16歳)、「いぶき2号」は小学生(7歳)、「いぶきGW」が0歳の三兄弟です。これまで多くの人が我が子を育てるかのように守り続けてきたこのシリーズ衛星をこれからも大切に運用し続け、GOSATシリーズだからこそ感じ取れる地球の息吹を皆さんにお届けしていきます!
以下は、それぞれのメッセージへの回答です。
- そうですね!未来へこの地球を繋いでいく手段の一つとして私たちのGOSATシリーズが貢献できるようこれからもGOSATシリーズの運用を頑張ります!
- ありがとうございます。1年間に1%未満しか変化しない二酸化炭素を宇宙から正確に観測するためには長期間運用を続けることが重要です。これからももっと長生きし続けるとともに、より多くの人に知ってもらえるように頑張ります!
- 特別公開に足を運んでくださりありがとうございました。私たちも皆様から直接応援の言葉をかけていただき、とても心温まる一日でした。温暖化を止めるためには地球のどこからどれぐらい温室効果ガスが排出されているのか現状を把握する必要があります。その一助となれるようこれからも頑張って運用して参ります。
- ありがとうございます。これからも皆さんに質の高いデータを提供し続けるために日差しにも風にも負けず頑張るぜ!
- 砂漠の均質な地面を衛星と地上の両方で観測して比較することで、衛星のセンサがどれぐらい変化しているか確認しています。特にこの砂漠(Railroad Valley)は乾燥した湖底で明るい色をしており、太陽の光をたくさん反射するので、歩いてみるととても眩しいです。
- はい、おっしゃるとおりです。さらに砂漠のように大気が乾燥していると観測を邪魔する大気の要素が少なくモデルで大気を正確に再現しやすいこと、特にこのRailroad Valleyは「いぶき」が一度に観測する範囲(10.5km×10.5km)以上の大きさがあることや反射率が高いことが特徴となります。
以上、前後編あわせて、運用中の10センサの推し画像投票の結果と担当者の回答をご紹介しました。あなたの推し画像はありましたか?JAXAは、今後も地球観測衛星の画像やデータをみなさまにお届けして参りますので、引き続きの応援よろしくお願いします。
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