お知らせ

2025.07.15(火)

オンボードPPP実証機の初期機能確認結果について

小型技術刷新衛星研究開発プログラムの一環でQPS-SAR10号機(※)に搭載した「オンボードPPP(Precise Point Positioning:高精度単独測位)実証機」の初期機能確認を6月下旬に実施した結果、オンボードPPP実証機を構成するGNSS受信機やオンボードコンピュータ(H2-OBC)等が正常に動作し、GNSS受信機で取得した軌道上データを使用してH2-OBC上で動作する「低軌道衛星用 高精度単独測位ソフトウェア(MALIB-LEO)」が、測位演算結果を正常に出力することを確認しました。
これにより、これまで軌道上でリアルタイムに得られる軌道決定精度よりも1桁以上精度の良い、センチメートル級の軌道決定精度を実現する「オンボードPPP技術」に関する軌道上実証実験を行う準備が整いました。
軌道上実証実験は、第一宇宙技術部門が主導し、8月下旬以降に開始する予定です。実験成功に向け、確実な準備を進めます。

オンボードPPP実証機の構成

※QPS-SAR10号機は、2025年5月17日にニュージーランドの射場から、ロケットラボ社のエレクトロンロケットにより打上げられた。
https://i-qps.net/news/2741/
https://www.satnavi.jaxa.jp/ja/news/2025/05/19/10959/index.html

関連リンク
みちびきを活用したオンボードPPP技術(第一宇宙技術部門)
オンボードPPP(研究開発部門)
QPS研究所 オンボードPPP実証機搭載衛星 最新情報

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