お知らせ
2025.04.08(火)
「海洋観測衛星「もも1号」(MOS-1)」が
”航空宇宙技術遺産”に認定されました
令和7年4月4日(金)、海洋観測衛星「もも1号」(MOS-1)が「日本独自の地球観測システムを切り開いた」として日本航空宇宙学会から”航空宇宙技術遺産”として認定され、航空宇宙技術遺産認定証贈呈式にて認定証が授与されました。

”航空宇宙技術遺産”は日本航空宇宙学会が日本の航空宇宙技術発展史を形づくる画期的な製品および技術を顕彰するものです。
海洋観測衛星「もも1号」(MOS-1)は1987年に打ち上げられた日本で最初の自主技術開発による地球観測衛星です。「もも1号」によって、日本はリモートセンシングシステムの開発、衛星バスの開発、運用に関わる技術を獲得し、現在に至る地球観測の技術・経験・ノウハウを蓄積しました。また、この開発・運用実績は日本が宇宙開発の分野において、高い技術力を有することを世界に証明しました。
これらの技術は次世代の衛星開発に受け継がれています。
「もも1号」には可視近赤外放射計(MESSR)、可視熱赤外放射計(VTIR)、マイクロ波放射計(MSR)の3種類のセンサを搭載していました。そのうちの一つ、マイクロ波放射計(MSR)は、高性能マイクロ波放射計(Advanced MSR;AMSR)へと発展し、AMSRシリーズとして現在も水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)が宇宙から地球の水循環を観測しています。さらに、2025年度には後継機となる高性能マイクロ波放射計3(AMSR3)を搭載した温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT-GW」が打ち上がる予定です。

「もも1号」は現在、勝浦宇宙通信所にて“航空宇宙技術遺産認定証”と共に展示されております。また、筑波宇宙センターでも2025年4月21日の展示館「スペースドーム」再開にあわせて展示を予定しております。是非お立ち寄りください。
海洋観測衛星「もも1号」(MOS-1)の詳細は、下記WEBサイトをご覧ください。
・海洋観測衛星「もも1号」(MOS-1)
・AMSR搭載 衛星カタログ
・日本の地球観測衛星30周年 未来につなぐ物語
2017年に「もも1号」の打ち上げ30周年を迎えた際の動画です。開発当時様子などが語られています。
2025.04.08 文:松﨑
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