お知らせ

2022.09.02(金)

パキスタン洪水被害の災害対応支援

JAXAは、8月18日のセンチネルアジアからの要請を受けて、「だいち2号」(ALOS-2)によるパキスタンの洪水被害の緊急観測を行いました。観測したデータは、アジア工科大学(Asian Institute of Technology)及び南洋理工大学(Nanyang Technological University – Earth Observatory of Singapore)が解析し、洪水による浸水推定域の情報が提供されました。これらの情報は、パキスタン国家防災管理局(National Disaster Management Authority: NDMA)、州災害管理局(Provincial Disaster Management Authority: PDMA)などのパキスタン国内の防災機関に提供され、被害状況の把握に活用されています。

「だいち2号」の観測データは、宇宙技術によるアジア太平洋地域の災害活動の支援を目的とした、宇宙機関・防災機関・国際機関により構成された国際的な協力枠組み「センチネルアジア」を通じて提供されました。

だいち2号による緊急観測対応

観測要請機関:アジア防災センター(Asian Disaster Reduction Center)
観測要請日:令和4年8月18日
観測モード:広域観測モード
観測日:令和4年8月21日
データ提供日:令和4年8月22日
災害地図提供開始日:令和4年8月21日
(上記はすべて日本時間)

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アジア工科大学(Asian Institute of Technology)より提供された災害地図。「だいち2号」の観測画像を解析することで、洪水による浸水域を推定し、それを地図にマッピングしている(青色が浸水推定域を示している)

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南洋理工大学(Nanyang Technological University-Earth Observatory of Singapore)より提供された災害地図。「だいち2号」の観測画像を解析することで、洪水による浸水域を推定し、それを地図にマッピングしている(水色が浸水推定域を示している)。

上記2機関による浸水推定域と地図情報を重合せた拡大縮小可能な地図は以下のとおりです。

https://storymaps.arcgis.com/collections/a0afee6280ae442dba3699a363d06f0c?item=1

これらの情報は国連食糧計画(World Food Programme : WFP)や世界銀行(World Bank : WB)、国際協力機構(Japan International Cooperation Agency : JICA)にも提供されています。

【関連リンク】
センチネルアジア
センチネルアジア パキスタンにおける洪水被害に対する緊急観測ページ

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