お知らせ

2025.10.01(水)

【くまモンといっしょ!】熊本県×JAXAが熊本地震の恩返し!
人工衛星で防災連携!

※YouTube「サテらいふ」にて発信している動画の内容をまとめた記事になります。

9月1日は「防災の日」、そして8月30日から9月5日までは「防災週間」として定められています。みなさんは今年の防災の日・防災週間を通じて、どのような気づきを得られましたか?
サテらいふYouTubeチャンネルでは、熊本地震をきっかけに熊本県とJAXAで今年新しい協定を締結したことを踏まえて、熊本県×JAXAの防災連携について、特別ゲスト・くまモンとともにご紹介しています。

動画本編はこちら⇩

【防災の日】熊本県×くまモン×JAXA!人工衛星で建物被害を推定して全国へ恩返し!

●熊本地震を振り返る
2016年4月14日と16日にかけて熊本県に大きな地震が発生しましたが、そのときの状況をくまモンが振り返ってくれました。

なんで熊本県と一緒に研究開発するの?
熊本県は熊本地震の際に全国のみなさんから支援いただいたことに対して大変感謝をしています。そんな熊本県の「全国に恩返ししたい」という気持ちにJAXAもぜひ協力したいと思い、2025年1月17日に協定の締結が完了しました。

●研究開発中の建物被害推定プログラム
JAXAでは人工衛星を用いた防災活動を行っており、人工衛星による観測データを情報化して関係機関・各所への提供を行っております。その中で、地震による「建物被害推定プログラム」(以下、プログラム)の情報提供を目標として研究開発を進めています。

熊本県が保有する2016年熊本地震の際に取得された「平成28年熊本地震住家被害認定調査の判定情報」という貴重な現地データをプログラムにインプットすることで、人工衛星だけでは見つけられない被害推定情報を検出できることや、熊本などの特定の地域以外でも活用できることを目標として、ともにプログラム開発に取り組んでいきます。

JAXAの防災活動って?
JAXAは宇宙機関ですが、防災活動にも取り組んでいることをご存じでしたか? 災害が発生した際に、JAXAで運用中の地球観測衛星「だいち2号」と「だいち4号」をつかって災害エリアの「緊急観測」を行っています。災害前に撮像したデータと緊急観測にて撮像した災害後のデータを比較して、災害による地表面の変化を解析で抽出し、情報化して関係機関に提供しています。

将来的にはプログラムの情報をお届け
この協定を通じて共にプログラムの開発に取り組み、将来的には熊本県のデータを用いた建物被害推定プログラムによる情報提供が可能となり、熊本県のデータを用いた全国の災害支援のお役に立ちたいと思っています。

どうやって衛星で建物被害を推定しているの?
「だいち2号」と「だいち4号」はレーダのセンサを搭載しており、建物の形状を把握することが大得意です。災害前後の建物の形状を比較して、建物が倒れてしまった場合には「変化」として識別ができるため、建物に被害がある可能性を情報として提供ができます。「だいち2号」と「だいち4号」がどのように建物の形状を把握しているかは、くまモンと一緒に動画の7:20あたりでデモしているのでご覧ください!

●熊本県のみなさんのご協力に感謝!
今回JAXAが熊本県から受領するデータは、「平成28年熊本地震住家被害認定調査の判定情報」全データのうち約98%にもあたります。プログラムの開発には、熊本県みなさんのご理解とご協力なしでは進められません。貴重なデータは順次熊本県から受け取っており、プログラムへの反映を進めております。ご協力に感謝申し上げます!

●くまモンとサテらいふポーズ!
熊本県とJAXAはこれから一緒に防災活動に取り組んでまいります!仲間の印として一緒にサテらいふポーズ!

関連リンク
人工衛星画像を用いた地震による建物被害推定プログラム改善に向けた熊本県との協定を締結しました
国内・国外の自然災害における「だいち2号」による緊急観測対応について(2024年1月~12月)

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