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2024.03.14(木)

JAXAの地球観測衛星「だいち」シリーズ衛星応援アンバサダー アーティスト・三浦大知さんが沖縄と人工衛星のつながりを体験する特別動画を3月14日(木)より公開!

三浦大知さんが出身地・沖縄に訪問。小学生と描いた巨大文字「だ・い・ち」を、宇宙から「だいち2号」で撮影する企画を実施!イメージソング「ALOS」のアカペラ歌唱も。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケットに搭載した先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)の打上げを2024年度に予定しています。この度、2006年に打ち上げられた陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)から続く「だいち」シリーズ衛星のさらなる認知向上を目的として、「だいち」シリーズ衛星の応援アンバサダーであるアーティストの三浦大知さんを起用したスペシャルコラボ動画第3弾を2024年3月14日(木)4時00分からJAXA公式YouTubeチャンネル「JAXA Channel」にて公開します。

三浦大知さんが今回訪問したのは、「だいち」シリーズ衛星とも深く関わりがある場所でもあり、三浦さんの出身地でもある沖縄。まず三浦さんは、JAXAと農林水産省が共同で地球観測衛星の活用について実証実験を実施している沖縄県・宮城島のサトウキビ畑を訪問。JAXAと農林水産省職員の説明を受け、「だいち」シリーズ衛星が、子どものころから慣れ親しんでいるサトウキビ畑や、マングローブなど沖縄ならではの自然環境の保全活動や、災害時の状況把握など、沖縄の生活にも貢献していることなどを学びました。

続けて、子どもたちが待っている恩納村の赤間総合運動公園へ。恩納村の4つの小学校の6年生のみなさんと一緒に、三浦さんが地上に「だ・い・ち」という巨大文字を描き、宇宙から地球を観測している「だいち2号」から撮影してもらう企画を実施しました。また最後は三浦さんが「だいち」シリーズ衛星のイメージソング「ALOS」をアカペラでサプライズ披露。子どもたちからも大きな拍手が起きました。

また最後に訪れたのはJAXA 沖縄宇宙通信所。「だいち」シリーズ衛星をはじめとした多くの人工衛星を追尾・監視している場所です。実際の人工衛星の運用に使用されているアンテナを見た三浦さんは「お〜!迫力がすごい!これはすごい!」と大興奮の様子でした。そして23年3月7日、先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を搭載したロケットが残念ながら打上げ失敗になった際、「指令破壊信号」が出るまで「だいち3号」からの信号を受信していた場所でもあります。そこで三浦さんは、この通信所で同世代のJAXA職員との対談を実施。当時の心境や、そしてイメージソング「ALOS」への感謝などを聞かせてもらうことになりました。

【三浦大知さん・沖縄訪問レポート】
宇宙で活躍する「だいち」シリーズ衛星をより深く学ぶため、出身地である沖縄を訪問しました。本リリースでは、訪問した模様をまとめたスペシャルコラボ動画第3弾から一部分をご紹介します。      

宮城島のサトウキビ畑で 土壌水分量を計測する三浦大知さん
沖縄宇宙通信所で人工衛星の運用に 使用されているアンテナを見る三浦大知さん

■宇宙教育イベント「だいち2号に写ろう!」に三浦さんも地元の小学生と参加。
「宇宙から撮影するなんて、すごいですね!」と大興奮!

三浦さんが向かったのは、沖縄県恩納村にある赤間総合運動公園。地上に「だ・い・ち」という大きな文字を構成し、宇宙から地球を観測している「だいち2号」で撮影する企画「だいち2号に写ろう!」を、恩納村の4つの小学校の6年生のみなさん約100名と一緒に三浦さんが実施することになりました。今回の企画は、アルミシートを貼り付けて作るパネルを組み合わせ、コーナーリフレクターを作成し、「だいち2号」が発するレーダから電波をこのリフレクターに反射させることで、観測データに文字を映し出すというもの。そこでまず三浦さんは、子どもたちと計177枚のアルミシートを用いて、コーナーリフレクターを59個作成することになりました。子どもたちと共同作業で、ダンボールへアルミシートを貼り作っていきます。時折、子どもたちから指示を受けながら黙々と真剣に作成していき、無事に完成。「みんなで作れました!綺麗に作れたんじゃないですか?有難うございます!」と三浦さんは子どもたちにお礼をすると、外の運動場に移動し、自身が作成したコーナーリフレクターを巨大な「い」の一箇所に配置。「だいち2号」のレーダによる観測を待ちます。「上から、電波を当てる・・・本当にどのタイミングでどう撮影するんだろう。すごいですよね、宇宙から写真撮影するって」と近くにいた子どもたちと一緒に、「だいち2号」にロマンを感じる三浦さん。

そしていよいよ、「だいち2号」からの電波を受け取った受信機から、合図の音が。「お、電波がきましたかね。すごいな…今もこうやっている間に「だいち2号」から電波が届いているんだ。ちゃんと反射するかな!(近くにいた子どもたちに)ワクワクするね!」と少し興奮を隠せない様子。そして、無事に「だいち2号」は運動場の観測を終えたことの報告がスタッフから入ると、全員から拍手が起こりました。

画像の通り…結果は大成功!「宇宙から写真を撮る貴重な体験をみんなと一緒にでき、そして、みんなと作ったリフレクターと共にこのプロジェクトができて、とても楽しかったです。有難うございました!」と、ここで三浦さんから参加してくれた子どもたちへ、なんとサプライズで「ALOS」をアカペラで披露することに。この楽曲は、「だいち」シリーズ衛星のために書き下ろされ、作詞は三浦自身が担当。多くの人が同じ思いで、たくさんの願いが込められたプロジェクトの「地上」の想いを綴った楽曲を、子どもたちからどよめきが起きる中、三浦さんが1コーラスを熱唱。「今日は有難うございました!」と笑顔で歌い終えると、思わず聴き入っていた子どもたちからは大きな拍手が起こりました。
「宇宙から撮影してもらい、そしてその写真に映る。というとんでもないプロジェクトだったのですが、子どもたちと一緒にリフレクターを作って、とても楽しかったです。貴重な良い体験が出来たと思います。あと子どもたちがみんな大人で、礼儀正しくて、素敵な子たちでした!みんなからもたくさんパワーを貰いました。小学生の子たちも、宇宙凄いな、というワクワク感がダイレクトに伝わり、宇宙がより身近に感じた時間だったんじゃないかなと思います」と微笑みながら振り返った三浦さんでした。

■「だいち3号」の打上げ失敗。しかし同世代のJAXA担当者から感謝を伝えられた三浦さん。
「イメージソングの歌詞には、皆さんの言葉を入れ込んでいったっていうところが本当ありましたね」

イメージソング「ALOS」の制作にあたり参考になったともいうスペシャルコラボ動画第一弾で実施された対談企画でお話したJAXAの技術者の方々と、JAXA沖縄通信所と再会した三浦さん。はじめに担当者が口にしたのは、打上げ失敗となった「だいち3号」について。担当者の二人は「打上げ当日、途中から祈るような気持ちで見ていました。失敗とわかった時の感情は、今でも本当に強烈に覚えています」「すごくショックでした」と当時の感情を率直に振り返りました。しかし、「三浦大知さん、そしてイメージソング「ALOS」を通じて、初めて宇宙に興味を持った、人工衛星について知ったっていうような方からのメッセージは本当に多かったので、すごく良い驚きでした。打上げに失敗したあと、本当に温かいメッセージをくれた方々へ、この場をお借りして改めて本当にお礼を申し上げたいです」、「イメージソングの歌詞も、伝えたいことが全部入っていると、みんなで感激していたんです」と三浦さんへ感謝を述べました。
そのお礼に恐縮しながらも、三浦さんは「JAXAの皆さんが、「だいち」シリーズ衛星と子供のように向き合って、愛をもってこのプロジェクトを行っていることはすごく感じていました。なので、皆さんの家族の一員になれるような曲にしたいなと思って、曲名も「ALOS」とそのまま(人工衛星の名前を)使わせてもらっています。楽曲作りの段階で、未来に向けたものづくり、という点で皆さんの情熱にまず僕自身が心を打たれましたし、本プロジェクトの取り組みや曲を通して、(「だいち3号」の打上げを見ていた)みんなも反応したんじゃないかなと思います」と笑顔でコメントし、「以前にお会いした際にお話してくれた皆さんの言葉と情熱を、歌詞にしていけたら良いなとは思っていました。皆さんの言葉を入れ込んでいったっていうところが本当にありましたね」と続け、歌詞への想いについても教えてくれました。
※対談の模様はすべて、本リリース末尾のURL先からお楽しみいただけます。

【三浦大知さん・沖縄訪問インタビュー】

<「だいち2号に写ろう」企画に参加した子どもたちから>

Q1:どうして宇宙関係の仕事をしたいと思ったのですか
まさか自分も宇宙関係の楽曲を作ることになるとは思っていなかったです。元々宇宙は詳しいほうではなかったですけど、とても興味があって好きでした。何か自分が好きなことは、自分が頑張っていれば、繋がっていくんだなという風に思いました。

Q2:どうして歌手になったのですか
小さい時から音楽がすごく好きで、(音楽が流れると)それに合わせて体を動かしたり、歌を歌ったりしていました。その様子を両親が見てくれていて、ダンススクールに通い始めたのがきっかけです。

Q3:アーティストとして大切にしていることはなんですか
深い質問ですね、難しい!(笑)例えば落ち込んでいたり、嫌だなと思うことがあったり、明日学校行きたくないなとか、そういうことってあるじゃないですか。でも僕が作っている音楽やパフォーマンスを観て、こんなに汗だくになって歌っている人がいるんだな、なんか自分も頑張ってみようかなと、みんなの日常の力に少しでもなれるような音楽、エンターテイメントが作れたら良いなと思って、それを大切にして歌って踊っています。

Q4:緊張はどうやってほぐしていますか
たくさんの人の前で歌わせていただく時だけではなく、人数とかも本当関係なく、やっぱり人の前に出て、ステージに立つ時もう毎回緊張します。 これはもう何回やっても変わらなくて、緊張することはとても普通なことなので、特別なことじゃないです。自分は緊張するぐらい、真剣に取り組んでいるんだなと思って、緊張を受け止めて、いつもステージに立っていますね!

<全てのロケを終えて>

Q1:沖縄でのロケを終えて
やっぱり自分が子供の頃に住んでいた場所なので、気候や空気感は懐かしいなと感じました。天気も良かったですし、とても良い日に沖縄に来れてよかったなと思いました。

Q2:農業と「だいち」シリーズ衛星の関わりを知って
とても面白かったですし、(今回はサトウキビ畑の取り組みについて話を聞いて)サトウキビがどうすればよく育つのか、より収穫できるのかなど、衛星からのデータを掛け合わせていろんな新しいものを作っていくことに、自分たちの日常に「だいち1号」「だいち2号」(「だいち」シリーズ衛星)のデータがどんどん活用されていく気がして、とてもわくわくしました。

Q3:「だいち」シリーズ衛星のアンバサダーとしての想い
イメージソング「ALOS」は、JAXAの皆さんが心を込めて、愛を込めて作られている人工衛星と同じで、僕自身も、自分たちが生み出す音楽やエンターテイメントにしっかり責任を持って、皆さんの思いを少しでも詰め込めるように向き合って作った楽曲。改めてまずは、こういう機会をいただけて本当に嬉しいなというふうに思っていますし、「ALOS」という楽曲は、自分の音楽人生においてもとても重要な1曲になりました。JAXA職員の皆さんや、このプロジェクトを応援している方々含めてみんなが同じ方向に、愛を持って向かっていけるような楽曲になったら良いなと思います。とにかく自分たちとしては、この楽曲をこれからもずっと歌い続けていきたいです。

【URL関連】
・3月14日(木)よりJAXA公式YouTubeにてJAXA×三浦大知動画シリーズを公開!
3月14日(木)AM4:00より、JAXA×三浦大知動画シリーズをJAXA公式YouTube「JAXA Channel」にて公開します。本リリースで触れた訪問レポート動画や、三浦さんと同世代のJAXA技術者によるインタビューの全ても、ぜひ御覧ください。

<JAXA×三浦大知 沖縄で学ぶ動画シリーズ>
【JAXA×三浦大知】サトウキビ畑も人工衛星で観測!三浦大知と沖縄で学ぶ「だいち」シリーズ衛星
URL:https://youtu.be/bQ7t2B0OS8I
【JAXA×三浦大知】小学生と描いた巨大文字を「だいち2号」で観測!三浦大知と沖縄で学ぶ「だいち」シリーズ衛星
URL:https://youtu.be/kpUJvvJBN8A
【JAXA×三浦大知】沖縄特別対談企画!同世代のJAXA職員と三浦大知が「だいち」を見守る場所で再会
URL:https://youtu.be/DkqLDMsx01o
【JAXA×三浦大知】三浦大知さんへ質問!沖縄と「だいち」シリーズ衛星の関わりを知って感じたこと
URL:https://youtu.be/gSEJA_KtHAg

<「だいち」シリーズ衛星イメージソング「ALOS」>
https://www.youtube.com/watch?v=xLjbNoiV5Ys

【「だいち4号」について】

「だいち」シリーズ衛星は、地震、豪雨による水害・土砂災害、森林火災、火山噴火などのさまざまな災害の監視や状況把握、地理空間情報の整備・更新などへの貢献を目的とした地球観測衛星です。光学センサとレーダセンサの両方を搭載した初代「だいち」は2006年から2011年にかけて運用され、レーダセンサを搭載した「だいち2号」は2014年に打ち上げられ今も活躍中です。
先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)は、2014年5月に打ち上げた陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の後継機であり、Lバンド合成開口レーダを搭載します。 新たに採用するデジタル・ビーム・フォーミング* 技術により、「だいち2号」の高い空間分解能(3m)を維持しつつ、観測幅を4倍(200㎞)に拡大し、平時における地殻・地盤変動などの観測頻度を向上させます。 これにより、発災後の状況把握のみならず、火山活動、地盤沈下、地すべり等の異変の早期発見など、減災への取組において重要な役割を担います。
また、合成開口レーダと協調観測することで海洋監視に貢献するAIS(船舶自動識別装置)の受信機も搭載します。
*アンテナで受信した電波を高速にデジタル処理することで、同時にいろいろな方向の観測ができる機能です。

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