お知らせ

2022.09.09(金)

GPM主衛星による降水の立体観測動画ウェブサイト「JAXA 3D RAINFALL WATCH」をリニューアルしました

日本によって開発された宇宙から世界の降水を観測する二周波降水レーダ(DPR)は、日米共同ミッションである全球降水観測計画(GPM)の主衛星に搭載され、2014年2月に打ち上げられました。DPRは、現在、運用されている衛星では世界で唯一、宇宙から降水を三次元に観測できることが最大の特徴です。

2019年6月より、GPM/DPRが日本付近で降水を観測した際に、降水の三次元動画を作成し配布するウェブサイト「JAXA 3D RAINFALL WATCH」を公開しました。

従来は日本域に特化したウェブページでしたが、2022年9月より、日本域版に加え、全球版として、世界の降水の立体構造の観測動画の提供を開始し、ホームページのデザインも刷新しました。全球版については、英語版も新たに作成し、公開しています。

JAXA 3D RAINFALL WATCH

本ウェブサイトでは、GPM/DPRがまとまった降水域を観測した際、その降水域の三次元降水観測動画を自動生成して公開しており、動画のダウンロードも可能です。衛星で観測後、動画公開まで約5時間程度となっており、準リアルタイムでの閲覧が可能となっています。さらに、本ウェブサイトでは、ほぼ同時刻の雨や雲の水平分布も同時に閲覧することができ、台風の事例の場合は、台風の経路に関する情報もあわせて表示することができます。詳しいウェブサイトの説明はこちらをご覧ください。

JAXAでは、本ウェブサイトのように、観測データの提供だけでなく、それを可視化した画像や動画も公開することで、一般向けのわかりやすい情報提供にも取り組んでいます。これらの取り組みを通して、台風や集中豪雨など、大雨の把握向上などに貢献していきます。

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