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2026.08.20(木)

JAXAとフィリピン宇宙庁(PhilSA)との間でだいち2号(ALOS-2)とだいち4号(ALOS-4)のデータ利用に関する協定を締結

2026年8月9日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とフィリピン宇宙庁(Philippine Space Agency、以下「PhilSA」)は、Philippine Space Week 2026の開催に合わせて、陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2)と先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)のデータ利用に関する協定を締結しました。

写真: 2026年8月9日、協定に署名したPhilSAのGay Jane P. Perez長官(写真左)と、
JAXA瀧口第一宇宙技術部門長の代理として署名した祖父江真一シニアアドバイザ(写真右)

日本とフィリピンの宇宙協力は、本年で20周年を迎えます。これまで両国は、アジア太平洋地域の災害監視を支援する「センチネル・アジア」を中心に、「DIWATAプログラム」による小型地球観測衛星の開発等を通じて、宇宙技術の利用と能力向上に取り組んできました。また、2021年にはJAXAとPhilSAが包括的協力に関する覚書を締結し、両機関の連携基盤を強化しました。

地球観測分野では、JAXAは2018年にフィリピン科学技術省(Department of Science and Technology:DOST)との協定を締結し、フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)等と連携して、「だいち2号」(ALOS-2)のデータを活用した防災分野で協力して参りました。

2024年3月には、この協力の実施主体をDOSTからPhilSAへ移管するとともに、協力分野を防災から農業利用にも拡大しました。両機関は、ALOS-2を活用した農業分野での実証や、干渉SAR技術による火山活動・地盤変動の把握、災害発生後の状況確認を進めてきました。

今回締結した協定により、これまでの協力範囲を「だいち4号」にも拡大し、衛星2機による観測頻度の向上により、水田由来のメタン排出削減、防災・減災、地盤沈下等の利用をさらに推進します。

水田由来のメタン排出削減については、アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)の「宇宙技術を活用した環境のためのイニシアチブ」(SAFE)のもとで実施する「CH4Rice」を推進しています。

同プロジェクトでは、PhilSAやフィリピン稲研究所(PhilRice)等と協力し、衛星データを用いた水田の湛水・非湛水の推定に取り組んでいます。これにより、間断灌漑(Alternate Wetting and Drying:AWD)によるメタン排出削減効果を広域に把握し、削減量の測定・報告・検証(MRV)の効率化と信頼性向上を目指します。

今後、JAXAは既存の協力分野に加え、海洋や水資源観測の分野でもPhilSAとの連携を深め、フィリピンの関係機関による継続的なデータ利用や新たなサービス・事業の創出につなげるとともに、衛星データの社会実装を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

写真: 協定締結後のPhilSA・JAXA職員での記念撮影

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