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2026.06.03(水)

FAOとJAXA、衛星データと宇宙技術による
森林モニタリング強化に向けたパートナーシップを延長

国連食糧農業機関(FAO)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、衛星データと宇宙技術を活用した森林モニタリングのため、両機関のパートナーシップを延長するとともに、協力関係をさらに拡大・強化します。

FAOとJAXAは、2020年1月23日に締結した了解覚書(MOU)について、2026年4月21日、有効期間をさらに2年間延長しました。これにより、両機関の協力は2028年3月31日まで継続されます。

森林モニタリングに向けた共通ビジョン

今回の協定延長は、世界の森林をより深く理解し、保全するために、衛星データおよび宇宙技術を活用していくという、両機関のコミットメントを改めて示すものです。FAOが有する森林モニタリング、デジタル・イノベーション、人材育成の専門性と、JAXAの衛星技術を組み合わせます。これにより、各国が土地利用変化を追跡し、森林管理や気候変動対策に活用できる信頼性の高いデータへのアクセスを支援します。

この協力の主な目的は、地球観測データを、各国が森林モニタリングや透明性の向上、そして持続可能な森林管理の推進に活用できる実践的なソリューションへと転換することにあります。

「今回のJAXAとのパートナーシップ更新により、森林モニタリングや気候変動対策のための、信頼性が高く利用しやすいデータを各国に提供する能力が強化されます。宇宙技術と、SEPALやOpen ForisといったFAOのデジタルソリューションを組み合わせることで、複雑なデータを、森林モニタリングの透明性とアクセス性を高める実践的な知見へと変換することに貢献します」と、FAO森林モニタリング・データプラットフォームチームのチームリーダーであるJulian Fox氏は述べています。

また、JAXA第一宇宙技術部門地球観測研究センター研究開発マネージャの田殿武雄氏は次のように述べています。
「FAOとの連携を通じて、ALOS-2をはじめとする先端衛星技術が、地球規模の環境課題の解決に広く活用されるよう取り組んでいます。JAXAは、世界最長のLバンドSAR運用実績を持つ機関として、30年以上にわたる価値のある広範なデータアーカイブを保有しており、長期的な環境モニタリングや研究を支えています。地球観測データをよりアクセスしやすく、有用なものとし、森林監視や世界規模の気候変動対策への貢献に向けて、引き続き連携して取り組めることを嬉しく思います。」

SEPALおよびOpen Forisを通じた協力の拡大

延長された協定のもと、FAOとJAXAは、FAOのデジタルソリューション、特にSEPALプラットフォームおよびOpen Forisを通じて、JAXAの衛星プロダクトへのアクセス向上を引き続き進めていきます。

主な協力分野としては、ALOS-2データ、熱帯林早期警戒システム(JJ-FAST)、全球モザイクデータセット、全球森林およびマングローブマップなど、JAXAのプロダクトをSEPAL上でより利用しやすくすることです。SEPALで統合されたモジュールにより、ユーザは森林減少や生態系の変化をより迅速かつ正確に把握できるようになります。

また本パートナーシップでは、SEPALプラットフォームを通じてALOS-2データに基づく森林変化情報の追加に関する技術的評価も実施され、ユーザがよりタイムリーな情報に直接アクセスできるようになります。ALOS-2のレーダー観測により得られる森林の構造や地表の状態に関する情報は、Sentinelミッションなどで広く利用されている光学およびレーダーデータセットを補い完成させる役割を果たします。さらに、JAXAの長期にわたるデータアーカイブにより、森林面積の経年変化をより一貫して追跡することができます。

JAXAとFAOのパートナーシップの大きな強みの一つは、PALSAR-2レーダーセンサを搭載したJAXAの衛星ALOS-2です。レーダー衛星は昼夜を問わず、また、雲を透過してデータを取得できるため、雲量が多く光学画像の取得が制限されがちな熱帯地域において特に有用です。この能力により、各国は年間を通じて、より安定した森林モニタリングを行うことが可能になります。

FAOとJAXA:未来に向けたパートナーシップ

FAOとJAXAは、各国がこれらのソリューションを最大限活用できるよう、研修、手法改善、国際的な連携において今後も協力を続けていきます。

このパートナーシップを通じて、FAOはJAXAのプロダクトをSEPALプラットフォームへ統合し、205か国にわたる2万3,000人以上のユーザが利用できるようになります。これには、森林・バイオマス・湿地のマッピングおよびその変化把握のためのALOSベースのモザイクデータ、マングローブ監視ワークフロー、さらに森林炭素蓄積量を推定するBIOTAツールなどが含まれます。

FAO–JAXAパートナーシップの延長は、地球規模の環境課題に取り組む上での国際協力とイノベーションの重要性を示すものであり、同時に各国が持続可能な森林管理に必要なデータとソリューションを継続的に利用できるよう支援することを目的としています。

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