お知らせ

2017.11.20(月)

元GPM/DPR開発責任者が電波技術協会賞を受賞しました

JAXAの小嶋正弘(前GPM/DPRプロジェクトマネージャ)が、人工衛星搭載型の降水レーダ技術の開発に尽力し、その高度化と電波利用の拡大に貢献したことにより、電波技術協会賞を受賞しました。

気象状況を観測することを目的に世界各地に設置されている降水レーダですが、NASDA(現:JAXA)は、1997年に世界初の人工衛星搭載型の降雨レーダ(PR)を載せた衛星TRMMを打ち上げ、1機の人工衛星で、世界の熱帯、亜熱帯域の降雨観測を可能にしました。

2014年には、その後継である二周波降水レーダ(DPR)を搭載したGPM主衛星を打ち上げ、降水をさらに高精度に観測することを可能にしました。DPRは現在も観測を続けており、気象庁が気象予報のための基礎データとしても用いています。また、気象庁の地上降水レーダの範囲外にある小笠原諸島に、DPRのデータを活用した降水データ(GSMaP)を提供しています。

受賞者は、PRやDPRの開発に従事し、特にDPRの開発では、プロジェクトマネージャとして開発の中心的役割を果たしました。衛星搭載型の降水レーダ技術は、日本だけが保有する世界最先端の技術であり、世界の降水分野の研究のみならず、台風の監視や数値天気予報などの実利用分野に貢献しています。

表彰式は11月7日に東京都内で行われました。

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