お知らせ

2022.11.29(火)

インドネシア地震被害の災害対応支援

JAXAは、11月22日のセンチネルアジアからの要請を受けて、「だいち2号」(ALOS-2)によるインドネシアの地震被害の緊急観測を行いました。観測したデータは、南洋理工大学(Nanyang Technological University – Earth Observatory of Singapore)や山口大学が解析し、地震による被害推定域等の情報が提供されました。これらの情報は、インドネシア国家研究イノベーション庁(Badan Riset dan Inovasi Nasional:BRIN)や国家防災庁(Badan Nasional Penanggulangan Bencana:BNPB)、ASEAN防災人道支援調整センター(ASEAN Coordinating Centre for Humanitarian Assistance on Disaster Management:AHA Center)に提供され、被害状況の把握に活用されています。

「だいち2号」の観測データは、宇宙技術によるアジア太平洋地域の災害活動の支援を目的とした、宇宙機関・防災機関・国際機関により構成された国際的な協力枠組み「センチネルアジア」を通じて提供されました。

だいち2号による緊急観測対応

観測要請機関:アジア防災センター(Asian Disaster Reduction Center)
観測要請日:令和4年11月21日
観測モード:高分解能モード
観測日:令和4年11月22日
データ提供日:令和4年11月22日
災害地図提供開始日:令和4年11月22日
(上記はすべて日本時間)

拡大

南洋理工大学(Nanyang Technological University-Earth Observatory of Singapore)より提供された災害地図。「だいち2号」の観測画像を解析することで、地震による被害域を推定し、それを地図にマッピングしている(黄色及び赤色は被害を受けた可能性が高いことを示しており、赤色がより可能性が高いことを示している)。

拡大

南洋理工大学(Nanyang Technological University-Earth Observatory of Singapore)より提供された災害地図(干渉SAR画像)。「だいち2号」の観測画像を解析することで、地震による地殻変動の変化量を推定し、それを地図にマッピングしている(色の変化は、衛星-地表視線方向の変位量を表している)。

拡大

山口大学より提供された災害地図。「だいち2号」の観測画像を解析することで、地震によるインフラへの被害を推定し、それを地図にマッピングしている(赤色は被害を受けた可能性が高いことを示している)。

参考:干渉SARの見方(国土交通省国土地理院)

南洋理工大学(Nanyang Technological University – Earth Observatory of Singapore)による被害推定域と地図情報を重合せた拡大縮小可能な地図は以下のとおりです。
https://storymaps.arcgis.com/collections/906a91bdce88464bb28c61546aaa5fd3?item=1

【関連リンク】
センチネルアジア
センチネルアジア インドネシアにおける地震被害に対する緊急観測ページ

最新情報を受け取ろう

公式ソーシャルアカウント