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2021.03.09(火)

「SATテクノロジー・ショーケース2021」特別シンポジウム【地球観測衛星と新型コロナウイルス感染症】開催報告

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「SATテクノロジー・ショーケース2021」(※)において特別シンポジウム【地球観測衛星と新型コロナウイルス感染症】を2021年2月19日(金)にオンラインにて開催いたしました。全体を通して、約170名(SATテクノロジー・ショーケース2021全体では延べ約470名)の方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

(※)「SATテクノロジー・ショーケース」は、つくばをはじめ首都圏で活躍する研究者・技術者が、最新の研究成果、アイデア技術を持ち寄り、相互に披露する異分野交流の場として、幅広い分野の研究者・技術者、企業関係者に、新たな出会いとひらめきの場を提供することを目的としています。

主催:つくばサイエンス・アカデミー、SATテクノロジー・ショーケース2021実行委員会
実行委員会協力機関:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
共催:茨城県、茨城県教育委員会、つくば市、つくば市内国立研究開発法人等25団体
後援:文部科学省、経済産業省、環境省等26団体

◆特別シンポジウム(2月19日(金)16:00~18:00)

特別講演の画面収録映像はYouTube JAXA Channelにて視聴いただけます。

「SATテクノロジー・ショーケース2021」特別シンポジウム【地球観測衛星と新型コロナウイルス感染症】

第1部 特別講演(16:00~17:15)

JAXA第一宇宙技術部門衛星利用運用センター 研究開発員 濱本 昂

「コロナ影響把握のための衛星データ解析における国際連携」

地球観測衛星データによる、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の前後における社会経済活動及び地球環境の変化についての米国航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)との3機関連携概要及びデータ解析結果について紹介しました。

JAXA第一宇宙技術部門地球観測研究センター/GOSAT-2プロジェクトチーム 主任研究開発員 塩見 慶

「GOSATによる温室効果ガス観測にみるコロナの影響」

温室効果ガスを12年継続観測しているGOSATシリーズによる対流圏2層濃度データの解析により、大都市(東京・北京)におけるCO2濃度増加が、コロナ禍の人間活動が停滞していた2020年冬季において前年に比べ小さい傾向が見られたことを紹介しました。また今後、排出源別に排出量を評価することを目指すとの展望を述べました。

JAXA第一宇宙技術部門地球観測研究センター 研究開発員 山地 萌果

「withコロナ時代の地球観測衛星を活用した災害対応 ①JAXAにおける災害への取り組み」

気候変動に伴って近年頻発・激甚化している水災害に焦点を当て、JAXAの国内外の災害対応への取り組み事例を紹介しました。コロナ禍で人の移動が制限される状況下、人が現地に行かなくても宇宙から衛星を用いて地球をリモート観測できることの重要性を説明しました。

JAXA第一宇宙技術部門衛星利用運用センター 技術領域主幹 川北 史朗

平成30年7月豪雨災害での対応を例として、ALOS-2による緊急観測やセンチネルアジア・国際災害チャータへの支援要請について紹介しました。

土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター 主任研究員 大原 美保

「withコロナ時代の地球観測衛星を活用した災害対応
②西アフリカ諸国での衛星観測雨量を活用した洪水監視・予測システムの展開とコロナ禍での災害対応研修」

近年の活動紹介として、西アフリカ諸国における洪水早期警報システムの構築及び災害対応力強化に向けた能力開発を目指す国際連携プロジェクトについてご紹介いただきました。JAXAのGSMaPを活用した洪水早期警報システムについて、解析結果等の事例を交えたご紹介があり、リアルタイムに近い形で洪水氾濫のシミュレーション可能になったことをご説明いただきました。

第2部 パネル討論(17:30~18:00)

<パネリスト>濱本 昂、塩見 慶、山地 萌果、川北 史朗、大原 美保

(座長)JAXA理事・筑波宇宙センター所長 寺田 弘慈

第2部のパネル討論では、講演視聴者からいただいた質問に回答し、また、新型コロナウイルスと地球観測衛星の関連として、withコロナの社会において、1)地球観測衛星データから捉えることができるものは何か、またそれがどのように社会の役に立つのか、2)社会活動の変化に伴う衛星データの活用の更なる広がりについて、3)今後の展望について、パネリストそれぞれが意見を述べました。

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