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衛星データを提供したお客様から
「ありがとう」という反応が直接返ってくる

防災利用システム室山崎 秀人

Q.山崎さんが所属している衛星利用推進センターの業務内容を簡単に教えてください。

A.衛星利用推進センターは、2006年5月、その名の通り、衛星の利用促進を推進するために新設された部署です。中でも、防災利用システム室では、災害時における宇宙技術の利用促進を行っています。衛星利用推進センターの業務内容を大別すると、2006年1月に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」で観測したデータを災害時に利用していただき、宇宙技術がどのような貢献ができるかを実証するもの、つまり「今JAXAができることで災害時への貢献をする」という「現在」の仕事と、お客さまと直接接点がある点を活かして、お客さまの声を積極的に伺って、次の衛星開発へフィードバックしていくという「将来の宇宙技術開発へ向けて、JAXAができることを行う」という「将来」に向けた仕事があります。

Q.山崎さんが現在担当されているお仕事を教えてください。

新しい部署なので、手探りのなか、幅広く仕事をしているといったところですが、主に「プログラム推進(予算管理・進捗管理)」、「緊急観測」対応、「国際災害チャータ」対応の3つを担当しています。緊急観測対応というのは、国内外の災害時、緊急の要請を受けて、「だいち」で被災地等の観測を行い、観測したデータを提供し、防災に役立ててもらうといったものですが、被害状況は刻一刻、変化しているので、緊急でありながらも柔軟な対応が求められます。現地のユーザから災害の状況をできるだけ具体的に聞きだし、対応方法については、JAXA内の関係者と調整の上、適宜判断し状況に適した観測データを、できるだけ早くかつ正確に提供することを、常に心がけています。

Q.国際災害チャータとは、どういったものですか。

画像:防災利用システム室 山崎 秀人

世界中の災害発生時に、参加機関が被災地等の観測を行った衛星データを提供するなど、宇宙技術を災害時に利用してもらうため協力を行う枠組みです。この枠組みは、2000年に欧州の2宇宙機関が活動を開始したのが始まりですが、年々参加機関も増え、現在では9機関にまで協力機関が増えました。JAXAも2005年の2月に正式なメンバーとして認められました。また、この枠組みは各機関の最善の努力ベースな協力ですが、これまで約100件の災害に対して衛星データを提供した実績を残しています。
先日もアメリカで行われた国際災害チャータの会議に出席しましたが、「だいち」への期待の高さを実感して帰ってきました。「だいち」は3つのセンサを持っているため、様々な災害に対して観測ができるという柔軟性が世界でも高く評価されており、今後災害時への具体的な貢献が期待されいます。

Q.災害は世界中、いつどこで起こるかわからないものですから、常に緊張感があるお仕事ですね。

そうですね。なにか災害があるとすぐに携帯に連絡が入るか、自分から確認をとるか・・・、やはり、世界中の災害にはとても敏感になりました。

Q.どんなときにやりがいを感じますか?

衛星データを提供して、お客さまから「ありがとう」という反応が直接返ってくるときですね。先日、タイの洪水の際に、タイの宇宙機関と協力をして、観測データを提供したんですが、その対応が、評価され、タイの宇宙機関とともにタイの王室より、感謝状をいただけることになりました!

Q.現在担当しているお仕事で苦労される点は?

衛星利用推進センターは、宇宙技術の利用促進を図るために新設されましたが、利用していただくにあたってはお客さまのニーズに応えることが大前提になります。お客さまから幅広いニーズをくみ取り、宇宙技術が一番有効に役立つのはどの部分か、その災害に対してさらに相乗効果を上げるためにはJAXA以外のどの技術と組み合わせることが必要か、などを検討していくことが大事です。同時にお客さまからの高い期待に対しても、宇宙技術は何をどこまで応えられるのかを、きちんと説明する責任も感じています。

Q.お客さま志向の発想が求められるわけですね。

画像:防災利用システム室 山崎 秀人

あくまでもお客さま本位です。お客さまから求められているニーズに対応できるよう、お客さまの要求を具体的な宇宙技術に落としこんでいくという流れを構築していかなければなりません。先日、災害チャータの会議で訪れたアメリカでは、宇宙技術をはじめとした科学技術を、どのように日常のくらしに役立てるかという意識が非常に高いことをあらためて実感しました。日本においても、今後は科学技術を日常生活にうまく活かていくことが、今以上に期待されるのではないでしょうか。

Q.山崎さんが宇宙の仕事を志した理由はなんですか?

50年後、100年後に振り返ったとき、多くの人に、「これがあってよかったな」と思ってもらえるような仕事がしたかったんです。今はまだ宇宙開発、宇宙技術というと敷居が高いような印象があるかもしれませんが(そんなことはないのですが)、現在、開発、利用実証している技術が、将来、新たな市場を作ったり、もっと生活に役立ったりと、日本のみならず世界中に大きな貢献ができる可能性が十分あると思っています。個人的にはJAXAでの仕事は、自分の作品だと思っているので、100年後の社会にも残り、評価されるような、「いい作品」を作れるよう頑張っていきたいと思っています。

Q.趣味を教えてください。

高校のときからやっているラグビーが趣味です。数年前に、手の甲を足で踏まれてこぶしが割れてしまうなどの怪我もありましたが、ガンガンぶつかっていく感じがいいストレス発散になっています。いまでも、シーズン中は週1回は練習をしていますよ。練習の後のビールが、また美味しい!仕事も年齢もさまざまな仲間たちと、いろいろな話をしながら飲むビールは格別です。

最後に読者の皆さんに一言、お願いします。

これからも、一歩一歩着実にお客さまのニーズに応えていけるよう努力していきます。期待してください!

過去のインタビュー一覧

本文ここまで。
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画像:宇宙から見た地球を紹介 地球観測研究センター
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