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国民にも身近に感じてもらえるような活動をしていきたい

地球観測利用推進センター仁尾 友美

Q.仁尾さんが現在担当されているお仕事を教えてください。

A.大きく分けて、地球観測衛星(ALOSやGPM)の地上システムの設計・開発と、地球観測衛星データの利用推進の2つの仕事をしています。

Q.「利用推進」というのはどのような仕事なのでしょうか?

たとえば気象衛星のデータは天気予報などに使われていて皆さんにも馴染み深いかと思いますが、それと同じように地球観測衛星のデータも私たちの身近なところで使われ始めています。
たとえば、海水の温度を観測し魚がたくさん取れそうな漁場の予測に役立てたり、美味しいお米(つまりタンパク質を多く含んだ稲)の多い田んぼを発見したりするんです。
もちろん、もっと他にも衛星データの利用分野はないか、国内・国外の研究機関と検討しています。その一例としては、タイなどアジア各国と共同プロジェクトを立ち上げ、今度打ち上げるALOSのデータを国土管理や環境破壊、 災害状況の把握等のためにすぐに利用できるように準備を始めています。

Q.現在担当されているお仕事でどんなときにやりがいを感じますか?

私が利用推進の業務についてからまだ日が浅いせいか、やりがいよりも、多くの悩ましい壁があるのを感じます。

Q.壁というのは?

たとえば人工衛星が観測したデータを「すぐに」使いたい、長期間にわたって欲しい、同じ地域を繰り返し観測してほしい、などといった要求と現実との大きなギャップです。
実際は、データの処理には時間がかかりますし、人工衛星には寿命がありますし、また人工衛星の軌道は世界で決まっていますから、好き勝手に人工衛星を飛ばすわけにはいかないのです。

Q.いろいろと制約があるわけですね。

はい。でも、これまで長い間蓄積してきた衛星データを有効に活用して、世界が協力してこれらの壁を切り崩していくように技術的に進化していくことは課題であり、かつやりがいになると思います。 これから、みなさんのニーズによって、思いもよらない分野で活用されていくようになれば、とっても嬉しいですね。

Q.それでは現在担当されているお仕事で苦労した話を聞かせてください。

画像:地球観測利用推進センター 仁尾 友美

いろんな人がいるもんだなぁとよく思います。国内でもJAXAと他の機関・企業ではその仕事の進め方の色は違うと思いますが、お国変わればそれがより一層だと思います。
こだわるポイントが違っていたり、言っていることが予定通りに進まなかったりというのはしょちゅうです。相手を見極めて話をしなければなりませんね。でもそういうお国柄が面白かったりもしますが…。

Q.仁尾さんが宇宙開発を志したきっかけはなんだったんですか?

子供のころから星空を見ては綺麗だなぁとロマンチックな気分に浸っていました。 それから宇宙の未知なる謎を探ってみたい! と思うようになりました。家がちょっぴり田舎で自然が多く星がきれいだったというのがよかったのかもしれません。
また宇宙を分かりやすく書いた本『これからの宇宙論』を高校の時の先生が紹介してくださったのですが、それがきっかけで大学 (神戸大学理学部地球惑星科学科) 時代はその著者である先生のもとで天文学を志しました。

Q.今後会社でどんなことをやりたいですか?

「使える宇宙開発」かな。
例えば、今年は台風が多く発生しましたが、ただ台風の現況を把握するだけでなく、被害軽減のために衛星データが応用利用されること。 衛星データが宝のもちぐされとなることなく、産・学・官が連携して、また国際的にも協力して、もっと幅広く衛星データがいろんな分野で用いられるように促進していくことや、一般国民にも身近に感じてもらえるような活動をしていきたいです。

Q.宇宙開発をしていなかったら、今何をしていると思いますか?

プラネタリウムでの星空案内人 (解説員) かな。宇宙の魅力を多くの人に知ってもらいたいと思うから。
大学のときに天文研究会に入っていて、プラネタリウムのドーム・投影機を自分たちで作ったことがあるんです。文化祭などで披露するために。またあの時のように夢物語を語りたいな。
自分でも最近気づいたのですが、意外と話すことが好きみたいで、司会業とかもいいかもって思います。 つい先日も友人の結婚式の司会をしたのですが、とっても楽しかったです。ブライダルコーディネータなども、「夢ある旅立ちのお手伝い」みたいな感じで、やってみたいですね。

Q.マイブームを教えてください!

画像:地球観測利用推進センター 仁尾 友美

今、おなかに赤ちゃんがいるから、マイブームといえばもっぱらお産や育児のことですね。
今、特に気をつけていることは運動です。太りすぎてもいけないから。会社の最寄の駅の一つ手前で降りて歩いたり。また食べ物にも気を使ってます。豆乳や納豆などの豆製品を多く食べていますね。
あとよく音楽を聴かせたりするといい、特にモーツァルトがいいなどと言われていますが、私は結婚式の時に自分の好きな曲を集めたオリジナルCDを作っていて、それをよく一緒に聴いています。
神戸出身の小曽根真さん(ジャズピアニスト)が結構好きで、彼の曲もそのCDに入っています。

Q.お子さんのお名前はもう決めているんですか?

男の子ってことはわかっているんですけど、まだ夫婦で協議中です (^ ^)。やっぱり星っぽい輝きのある名前がいいなーとか。でも主人には「アニメに出てくる名前みたいや」と言われてしまって…。 お互いの希望と、使いたい漢字とか画数とかいろいろ考えていますけどなかなか決まりませんね。

Q.育児の意気込みとかありますか?

特にこれというものはないのですが、パパとママと二人で一緒に協力して育てていきたいって思います。 いつまでもピュアで健康に育ってくれたらそれだけで十分。ほったらかしで外で遊ばせておけ~って感じで、自分自身が両親にそう育てられたのと同じように自由にのびのびと。 産休が終わったら仕事に復帰して、育児と仕事の両立がうまくできればと思ってます。

最後に読者へ一言お願いします!

空を見上げよう! 外で遊ぼう! 大宇宙の中にあるこの恵まれた星「地球」を肌で感じて欲しいですね。

プロフィール

画像:地球観測利用推進センター 仁尾 友美

仁尾 友美(にお・ともみ)

兵庫県生まれ。東京大学大学院理学系研究科 地球惑星物理学専攻 修士課程を修了。
学生時代のアルバイトは家庭教師・塾のチュータ・タイ焼きの屋台・アイスクリームの試食販売・巫女さんなど長期のものから単発のものまでさまざま経験されたそうです。
JAXAに入ってから経験されたお仕事は地球観測衛星の地上システムの開発や「TRMM(トリム)」というNASAの衛星運用に関する日本とアメリカとのつなぎ役など。現在第一子をご懐妊中。

過去のインタビュー一覧

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画像:ロケットの情報を掲載 ロケットナビゲーター
画像:宇宙から見た地球を紹介 地球観測研究センター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
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