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ユーザーの方々のさまざまな観測要求にどう答えていくか

地球観測利用推進センター渡辺 学

Q.渡辺さんのお仕事について教えて下さい。

A.大きく分けて2つの仕事を行っています。
1つは、「だいち」観測要求の取りまとめや、ミッション運用解析です。
ユーザーの方が提出した要求に基づいて行われるMMOシミュレーションの、ユーザーへの結果の提示や観測要求の調整、不取得理由の調査、取得率向上のための解析などを行っています。
2つめは、航空機搭載合成開口レーダ(SAR)を用いた森林の研究です。北海道の苫小牧に研究に適した国有林があるのですが、そこの木を一本ずつ測定して森林バイオマスを求め、合成開口レーダのデータとの比較を行っています。 将来的には、「だいち」のデータを用いて、森林バイオマス量の見積もりや、森林の伐採や成長の様子を調べたいと思っています。JERS-1の光学センサ(OPS)だと、例えばアマゾン北部では雲のために、1000シーン撮影された中で、 晴れているのは6シーンしかありませんでした。しかし、電波は天候に関係なく観測することがでることから、PALSARのデータに期待しています。まだ研究ベースの部分もありますが、違法森林伐採の監視などにも利用できればと思っています。

Q.今のお仕事での苦労はありますか?

研究の方で言えば、この4年間で苫小牧や富士山で木を1万本以上、測定したことです。他の人にも協力してもらい、一日平均700本くらいの木を高さや太さを測りましたが、結構大変でした。

Q.研究者と言えばパソコンの前にすわっての仕事が多いイメージですが。

基本的には自然が好きで、フィールドに出ることは苦になりませんでしたし、現場に行って自分でデータを取らないと、いい結果は出せないのかなと思っています。ここに来る前は、 X線天文衛星「あすか」のデータを使って、銀河団に付随した高温プラズマの研究を行っていたので、残念ながら(?)現場に行くことはできませんでしたが・・・。

Q.もう一つのお仕事での苦労されたことはありますか?

観測要求の話で言えば、「だいち」は技術衛星ということもあり、運用上の制約が多くありました。その中で、ユーザーの方々のさまざまな観測要求にどう答えていくかの調整が難しかったですね。 ユーザーさんに観測モードや頻度の変更をしてもらったり、地上グループの方に可能な限り運用制約が観測の妨げにならないように変更してもらったりと。 幸い、ユーザーの方や開発側の方の理解と御協力のおかげで、現在はある程度、皆の要求が満足できる観測計画ができたのではと考えています。

Q.「だいち」のデータには、いろいろな分野のユーザーの方が期待していますよね。

LバンドSARの干渉技術を用いれば、森林を通して地面の変化を捉えることができることから、ヒマラヤや環太平洋地域の広い範囲で地殻変動の様子を調べようとしているユーザーもいます。 他に防災などの分野でも、データが大いに活用されると思っています。

Q.打上げのときはどちらで勤務でしたか?

打上げの時は、ここ晴海で種子島からのライブ画像を見ていました。その後、埼玉県の地球観測センターで、「だいち」に搭載されている展開部監視カメラ画像の処理を担当していました。 太陽電池パドル展開時の高解像度画像を初めて見たときには、ちょっと感動しました。その後、「だいち」の初画像取得の時は、富士山である実験をやっていたのですが、翌日、おりてきた画像を見たときには、とても感動しました。 要求を調整してきた立場としては、運用が始まり、ユーザーの方がデータを使えて良かったと言ってくだされば、もっと嬉しいだろうと思います。もちろん、自分自身も「だいち」のデータを使って、良い結果が出せればいいなと思っています。 データが一般に提供されるのは今年の10月以降になると思いますが、それが待ち遠しいですね。

「だいち」に一言お願いします。

願いは一つ、ぜひ、長生きしてください。「だいち」に期待している人は多いですし、長生きしてくれれば、非常に良い結果を出してくれる衛星だと思います。 私自身、自然が好きなので、「だいち」を使って、その自然が少しでも残せるような仕事に携わることができればいいなと思っています。

過去のインタビュー一覧

本文ここまで。
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画像:宇宙から見た地球を紹介 地球観測研究センター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
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