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新しい人工衛星の機能や性能を決めていく

だいち(ALOS)プロジェクトチーム今井 浩子

Q.「だいち」は今はどんな状況ですか?

A.「だいち」は、1月24日に種子島宇宙センターからH-IIAロケットで打ち上げられたあと、約4日間かけて、太陽電池パドルや電波センサのアンテナなど打上げのときに折り畳まれていたものを展開したり、 無重力の宇宙空間で衛星の姿勢を整えたりと、衛星が宇宙空間で生きていくために必要な状態を作る「クリティカルフェーズ」を終了しました。 今は、 初期機能確認フェーズといって、地球の周りを一日に約15周回しながら、地上局やデータ中継衛星と交信して通信機の機能を確認したり、センサを使って実際に地球の画像を取得したりと、衛星の機能を1つずつ確認する作業をしています。 初期機能確認フェーズは、打上げから約3.5月間 続きます。

Q.打上げ前の種子島での作業について教えて下さい。

画像:だいち(ALOS)プロジェクトチーム 今井 浩子

「だいち」は筑波宇宙センターで組立てた後、様々な試験をしてから種子島宇宙センターに運ぶのですが、世界最大級の大きさの衛星なので、いったん衛星を5つのパーツに分解して、複数台のトラックと船で運びました。 種子島では、5つに分解した衛星を約1ヶ月かけて再度組立てて、機器に異常がないことを確認するための電気的な試験を行います。その作業に立会い、必要な試験が行われているか、データに異常はないか、といったようなことを確認するのが仕事です。
また、もう一つ大きな仕事として、衛星をロケットに載せて打上げるまでの一連の作業の進行管理と調整の仕事があります。 種子島宇宙センターでは、人工衛星だけでなく、ロケットの組立てや発射場の準備作業など、多くの作業が並行して進んでいます。 「この作業は、どのタイミングで何をしなければならないか」「手順やスケジュールに変更があったときは、どこの作業にどんな影響が出るか」ということをきちんと把握して調整していかなければならず、これが非常に大変です。
例えば人工衛星は、組立てて試験をした後、1kmほど離れた別の建物に運び、そこでフェアリングに格納する作業をします。 衛星の部隊と、衛星移動設備の部隊の間で、どのタイミングで運ぶか、また気温などに合わせて衛星を保護するカバーの中の温度や湿度をどのくらいに保つかという調整をします。 雨が降っていると移動できないのですが、今回はちょうど衛星を移動する時期に雨ばかり降っていて、毎日スケジュールと移動方法の調整を繰り返しながら、ある日の朝のほんのわずかな雨雲の隙間運びました。

Q.その後、フェアリングとロケットを結合して、いよいよ打上げですが、打上げのときの状況を教えて下さい。

前日夜9:00ごろに衛星を載せたロケットが発射台に移動した後は、衛星の機器を最終的な状態に設定したり、外部電源から内部電源に切り替えたりという作業があります。 打上げ30秒ほど前に、事前に設定しておいた自動シーケンスが走り始めたのを確認したあとは、とにかくロケットを信じて「無事に宇宙にたどりつきますように。」とモニターを見ながら祈っていました。

Q.いざ打上がったときは、どんな感じでしたか?

モニターでロケットが上がっていくのが確認できてから10秒くらい経った頃でしょうか。ゴゴゴゴーという音がしました(建物の中なので思ったより小さな音でしたが)。 一番感動したのは、モニターで衛星を分離した瞬間の映像を見たときです。つい数日前まで見ていた衛星が本当に宇宙に行ったんだなーと実感した瞬間でした。 地上では、「だいち」が起きているとき(電源が入っているとき)は必ず人がつきっきりで、本当に大切に大切に育てられた深窓のご令息(ご令嬢?)だったのですが、私達の手が届かない宇宙に旅立ってしまって、 (地上から送られるコマンドはあるけれど)自分の力で動き始めたんだと思うと、ちょっと寂しい気持ちにもなりました。そのときに、もう一度衛星プロジェクトをやりたいと思いましたね。

Q.例えばどんな衛星を作りたいですか?

地球を観るのでも宇宙を観るのでもいいのですが、やはり画像を送ってくれる衛星がいいですね。光学センサが専門だということもありますが、自分の仕事の結果が目に見える形になるのは、本当に嬉しいです。

宇宙でがんばっている「だいち」に一言お願いします。

災害時の緊急の運用など、過酷な仕事がいっぱいあるかもしれないけど、身近な大地のことを私たちにいっぱい教えて下さいね。

過去のインタビュー一覧

本文ここまで。
画像:ロケットの情報を掲載 ロケットナビゲーター
画像:宇宙から見た地球を紹介 地球観測研究センター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
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