JAXA(宇宙航空研究開発機構)第一衛星利用ミッション本部では、地球観測衛星、通信・測位衛星を中心とした安全、安心で豊かな暮らしを実現する人工衛星を開発しています。
人工衛星プロジェクトを支えている人たちにインタビューしました。
Q.「だいち」は今はどんな状況ですか?
A.「だいち」は、1月24日に種子島宇宙センターからH-IIAロケットで打ち上げられたあと、約4日間かけて、太陽電池パドルや電波センサのアンテナなど打上げのときに折り畳まれていたものを展開したり、無重力の宇宙空間で衛星の姿勢を整えたりと、衛星が宇宙空間で生きていくために必要な状態を作る「クリティカルフェーズ」を終了しました。今は、 初期機能確認フェーズといって、地球の周りを一日に約15周回しながら、地上局やデータ中継衛星と交信して通信機の機能を確認したり、センサを使って実際に地球の画像を取得したりと、衛星の機能を1つずつ確認する作業をしています。 初期機能確認フェーズは、打上げから約3.5月間 続きます。
Q.打上げ前の種子島での作業について教えて下さい。

Q.その後、フェアリングとロケットを結合して、いよいよ打上げですが、打上げのときの状況を教えて下さい。
前日夜9:00ごろに衛星を載せたロケットが発射台に移動した後は、衛星の機器を最終的な状態に設定したり、外部電源から内部電源に切り替えたりという作業があります。打上げ30秒ほど前に、事前に設定しておいた自動シーケンスが走り始めたのを確認したあとは、とにかくロケットを信じて「無事に宇宙にたどりつきますように。」とモニターを見ながら祈っていました。
Q.いざ打上がったときは、どんな感じでしたか?
モニターでロケットが上がっていくのが確認できてから10秒くらい経った頃でしょうか。ゴゴゴゴーという音がしました(建物の中なので思ったより小さな音でしたが)。 一番感動したのは、モニターで衛星を分離した瞬間の映像を見たときです。つい数日前まで見ていた衛星が本当に宇宙に行ったんだなーと実感した瞬間でした。地上では、「だいち」が起きているとき(電源が入っているとき)は必ず人がつきっきりで、本当に大切に大切に育てられた深窓のご令息(ご令嬢?)だったのですが、私達の手が届かない宇宙に旅立ってしまって、(地上から送られるコマンドはあるけれど)自分の力で動き始めたんだと思うと、ちょっと寂しい気持ちにもなりました。そのときに、もう一度衛星プロジェクトをやりたいと思いましたね。
Q.例えばどんな衛星を作りたいですか?
地球を観るのでも宇宙を観るのでもいいのですが、やはり画像を送ってくれる衛星がいいですね。光学センサが専門だということもありますが、自分の仕事の結果が目に見える形になるのは、本当に嬉しいです。
宇宙でがんばっている「だいち」に一言お願いします。
災害時の緊急の運用など、過酷な仕事がいっぱいあるかもしれないけど、身近な大地のことを私たちにいっぱい教えて下さいね。
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