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人工衛星とロケット、双方の要求をうまくすりあわせする

射場運用室荻原 明早香

Q.萩原さんが現在担当されているお仕事を教えてください。

A.私の所属している射場運用室の仕事は、種子島宇宙センターに輸送された人工衛星の最終確認試験や打上げ作業を行うため、種子島宇宙センターの設備を人工衛星に合わせて調整したり、 人工衛星が種子島に運び込まれる前にも人工衛星とH-IIAロケットのそれぞれの規格の違いを調整したりすることです。人工衛星とロケット、双方の要求をうまくすりあわせする「人工衛星とロケットをつなぐ仕事(ペイロードインターフェース)」と言えますね。
普段は筑波宇宙センターで勤務をしていますが、人工衛星が種子島に入ると同時に私達「ペイロードインタフェースメンバー」の種子島での作業も始まります。

Q.今日は種子島での人工衛星についていろいろとお話を聞かせてください!
     人工衛星が搬入されてからの種子島の作業はだいたいどのくらいの長さになるのですか?

JAXA衛星は、だいたい3ヶ月くらいです。商業衛星では、1ヶ月半くらいでしょうか。この間、ずっと種子島にいるわけではなくて、2週間くらいのローテーションを組んで各作業に立ち会い、必要に応じ現地での調整を行います。

Q.人工衛星は種子島に入ってから打ち上げられるまで、どんな作業をするのですか?

筑波宇宙センターですべての試験を終えた人工衛星は船で種子島へ運ばれ、港から大型トラックで種子島宇宙センター第2衛星試験棟へ運ばれます。 そこで人工衛星の再組立て、確認試験(電気性能試験、推進薬リーク試験、追跡局との適合性試験太陽等)を行います。 その後、衛星フェアリング組立棟で、衛星フェアリングに人工衛星を入れ、宇宙で自分の姿勢を制御するためや軌道制御用の推進薬を充填します。 衛星フェアリングに入れられた人工衛星は、VAB(ロケット整備組立棟)に移送され、H-IIAロケットの最上部に搭載され、打上げ当日(Y-0)に射点に運ばれます。

Q.萩原さんはこの一連の流れの中でどんなお仕事をされているのですか?

私の担当分野としての種子島での射場整備作業は、人工衛星によって(また試験方法によっても)、通信コンフィギュレーション、使用する建物(設備)、人工衛星高周波回線設備(補足説明必要)の運用方法などが違うので、 人工衛星側と調整し、人工衛星が射場で試験のための電波放射ができるように無線局免許取得調整や、通信ラインの設定調整等をしています。

Q.通信コンフィギュレーションとは何ですか?

画像:射場運用室 荻原 明早香

種子島の地上設備と人工衛星の試験装置をつなぐ通信ラインのことです。また、ロケット側の地上設備と人工衛星をつなぐコネクターの仕様が衛星ごとに違うので、事前にロケットと調整して電気ケーブルのラインや仕様を考えたりすることも含みます。

Q.現在担当されているお仕事でどんなときにやりがいを感じますか?

まだ、担当している人工衛星が打ち上がっていないので大きなやりがいは実感していませんが、 自分の担当した人工衛星が問題なく打ち上がって、ちゃんと仕事をしてくれたときやりがいを感じられるんじゃないかなと思っています。
小さなやりがいとしては、難しい調整がうまくまとまったときはうれしいですね。その積み重ねです。

Q.現在担当されているお仕事で苦労した話を聞かせてください。

人工衛星によって種子島宇宙センターの射場設備への要求や、通信コンフィギュレーション、 電波の強さなどあらゆるものがちょっとづつ違います。これをいかに、H-IIAロケット側との間にたって、両者の仕様を考え、調整、まとめていくかが非常に難しいです。 ロケットの飛行解析、打上げの能力(夏の打上げと冬の打上げではまた違います)、衛星の出す電波がロケットの機能に影響がある場合、またその逆の場合、 打上げ時期や一緒に打ち上げる人工衛星の数やフェアリングの形によってもロケットの震動が変わってくることなど…、本当に電線1本のレベルまで、調整項目は非常に多岐にわたります。

Q.萩原さんが宇宙開発を志したきっかけはなんだったんですか?

中学、高校と、宇宙少年団に入っていたのですが、その活動の中で、中学2年の時、アメリカで開催された国際会議に出席しました。 各国(アメリカ、カナダ、ロシア等)の子供達との交流(談話、勉強、講義)を通して、宇宙は国境がないすばらしい分野であることを感じ、将来宇宙開発の仕事につきたいと思ったのがきっかけだったと思います。 宇宙の話題になると、こんなにもいろんな国の人と話ができるんだなーと思ったんです。国を超えた分野で働きたいなと強く思いました。

Q.今後会社でどんなことをやりたいですか?

画像:射場運用室 荻原 明早香

まずは今担当している人工衛星が種子島での射場作業をきちんと終了し、打上げも成功し、問題なく初期軌道へ投入されるようにしっかり調整したいと思います。 その後は、人工衛星プロジェクトで衛星開発に携わりたいですね。地球観測衛星のデータを使って地球の変化を調査したり、解析したりして、今後の地球環境の予測ができたら面白いなと思います。 人工衛星による地球観測の仕事をしていたときに、沖縄の珊瑚を人工衛星で観測するプロジェクトに携わっていたんですけど、珊瑚の白化と海水温度との関係や赤土の影響など、宇宙から見れば一目瞭然なんです。 人工衛星のデータを有効活用して、環境改善計画や土地整備計画など、もっと大きな計画に使ったり、判断材料として使ってもらえたらと思います。

Q.宇宙開発をしていなかったら、今何をしていると思いますか?

医師になって、「国境なき医師団」に参加し、世界中の多くの人々を助けるために働いていたと思います。

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