JAXA(宇宙航空研究開発機構)第一衛星利用ミッション本部では、地球観測衛星、通信・測位衛星を中心とした安全、安心で豊かな暮らしを実現する人工衛星を開発しています。
人工衛星プロジェクトを支えている人たちにインタビューしました。
水は私たち人間だけでなく、全ての地球上の生命にとって欠かせないものです。そういう意味で、少し大げさな言い方かもしれませんが、GPM/DPR(ジーピーエム/ディーピーアール)は「命を育むプロジェクト」なのだと私は思っています。いわば地球に存在するありとあらゆる生命に関わるプロジェクトに携わっているという使命感を持って臨んでいます。
私はこのプロジェクトに関わる以前にも、TRMMをはじめとするさまざまな人工衛星プロジェクトに参加してきました。そこでの経験は全て現在の私の糧となる非常に貴重なものでしたが、中でも二度の打上げ失敗はとても大きな経験でした。数年かけて全身全霊で打ち込んできたプロジェクトが一瞬にして無になってしまう。もちろん非常に辛い経験でしたが、宇宙は常に新しいチャレンジの連続であるということの厳しさと、厳しさの中で最先端の技術に挑戦することの重要性を、改めて強く認識しました。
GPM/DPRプロジェクトの前身であるTRMMは成功を収め、現在も非常に良い成果を出し続けています。GPM/DPRプロジェクトには、TRMMで培った経験を活かしてさらに技術的な改善を加え、降水観測の新たな地平を切り拓くという非常に重要なミッションが与えられています。特にニ周波降水レーダは、TRMMで私が開発に携わった世界で初めての衛星搭載用降雨レーダを更に高精度にしたもので、日本の得意な技術を活かした高度な技術を盛り込んでいます。TRMMよりさらにスケールアップしたGPM/DPRプロジェクトで、これらの新しい技術が花開き、日本の存在感や役割を世界に示すことができる‐その日を楽しみに、強い責任感を持ってプロジェクトを進めていきます。
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