JAXA(宇宙航空研究開発機構)第一衛星利用ミッション本部では、地球観測衛星、通信・測位衛星を中心とした安全、安心で豊かな暮らしを実現する人工衛星を開発しています。

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いぶき(GOSAT) プロジェクトマネージャー 浜崎 敬

人工衛星プロジェクトを支えている人たちにインタビューしました。

'Quick is Beautiful'で努力を

GOSAT(ゴーサット)プロジェクトは地球温暖化防止に大きく貢献することを目的としたミッションです。現在は基本的な設計を終え、本格的な開発段階に入ったところです。

地球温暖化問題は、私たちが地球上で生活している以上、絶対に無視できない問題です。二酸化炭素の排出量の削減は人類全体の重要な課題ですが、温室効果ガスがまったく無くなってしまうと地球の平均温度は33℃も下がり、マイナス18℃になると言われています。そのような低温下では生命は死に絶え、地球は氷が支配する死の星になってしまうでしょう。今の美しい地球の姿があるのは、実は温室効果ガスのおかげなのです。しかしそれがわずかに増えるだけで、異常気象が増加し、生態系は大きく乱れ、地球上の全ての生命が危機にさらされるかもしれない。多すぎても、少なすぎても困る温室効果ガスの微妙なバランスを、私たち人間が崩しかけていることはほぼ確実です。そこに、排出量-6%という、ちっぽけなところでも頑張らなければならない意味が見えてきます。

地球温暖化が避けて通れない問題である以上、GOSATプロジェクトは私たちの暮らしや人類社会全体に貢献できる魅力的な人工衛星プロジェクトだと思います。中でも日本は地球温暖化に対する関心が非常に高く、地域コミュニティやシンポジウムなどでの議論も盛んです。最近では「チーム−6%」や「クールビズ」などのキーワードが大々的にメディアで取り上げられ、国民全体での意識の高まりを感じています。これはプロジェクトを進める私たちの大きな支えとなっています。

「世界の崩壊を救う」という重大なミッションにいささかプレッシャーを感じますが、それ以上に大きなやりがいを感じています。私のモットーである"Quick is Beautiful"を実践するべく、素早く、そしてエレガントにプロジェクトの実現に向けて努力していきたいと思います。

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いぶき(GOSAT) プロジェクトマネージャー 浜崎 敬
プロフィール
少年時代は好奇心旺盛な子供。当時から目覚まし時計を分解したり、アマチュア無線に熱中したり、テクノロジーへの強い興味があったという。大学時代は航空工学を専攻したが、宇宙開発に大きな可能性を感じてNASDA(現JAXA)へ。宇宙ステーション計画NASA駐在員、ALOSプロジェクトなどを経て、GOSATプロジェクトマネージャに就任。

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