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通信をする衛星(情報通信測位分野)

技術試験衛星VIII型
「きく8号」(ETS-VIII)

2009年4月30日

きく8号の開発から、新たな産業が生まれています


きく8号(ETS-Ⅷ)の金属メッシュ
(100円玉は大きさ比較用)


軌道上で展開した大型展開アンテナ

人工衛星の開発から生まれる成果は、宇宙だけでなく普段の生活にも活かされています。ここでは、「きく8号」の開発に携わった企業が、その開発で培った技術を活かした新たな製品を生み出し、宇宙開発が身近な分野にも活用さている例を紹介します。

「きく8号」の大型展開アンテナの表面素材には金属メッシュと呼ばれる最先端の素材が使用されています。金属メッシュには、その名のとおり「網状」の素材が使用されており、その『編み』の技術は日本の伝統技術である「友禅織」で培われたものでした。株式会社能任七(のとしち)(石川県かほく市)では、伝統技術を宇宙開発に応用することに成功しました。

開発段階では、金メッキを施した金属繊維モリブデン線をメッシュ状に織り上げるという、通常の糸とは勝手の違う伸縮性の無い素材ならではの困難がありましたが、同社が試行錯誤を重ねた結果、透けるほどの薄さながら破れづらい「きく8号」のアンテナ素材が完成しました。

同社は金属メッシュで培った極細繊維の加工技術を新たな超極薄繊維素材の加工技術へと発展させ、薄くて高密度、しかも耐水性、撥水性も高く軽量な生地を実現しました。この生地は世界中のスポーツウェアやアウトドアウェアブランドから注目を集め、現在では北陸地方の主力商品の一つになっています。

更に経済産業省の地域資源活用事業 と連携し、微細な目合いでありながら、高い通気性と強度を兼ね備えた農業用メッシュを開発し、微細な害虫の侵入を防ぐことにより減農薬を目指す農家に向け 販売を開始しています。 このように同社は伝統技術と最先端の素材を融合させながら実績を重ね、「繊維の産地・石川県」の名を世界に知らしめました。


三協製作所常務取締役
宮崎 謙一氏

また、傘のように折りたたんだ状態(直径1m、長さ4m)から、テニスコートがすっぽり入るほどの大きさに広がる「きく8号」のアンテナの展開にも、画期的な技術が使われています。

これまでの衛星では、打ち上げ時にロケットに収納するという空間的な制約と打ち上げ質量の制約から、搭載するアンテナの大きさが制限されていました。「きく8号」では、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化プラスチック)と呼ばれる素材を傘の骨組のように使用することで、世界最大級の大型展開アンテナを開発しました。

このアンテナの製造には、弾性が高く、かつ厚みは薄いという難度の高いCFRP成型技術が必要でした。その製造を実現したのが、株式会社三協製作所(神奈川県横浜市)の高い技術力でした。

同社では、このCFRP成型技術を一般産業機器開発に応用展開し、液晶ガラス基盤搬送用の高剛性で軽量なロボットハンドや光学機器の筐体製作などの分野で大きく実績を上げています。宇宙機器や産業機器の他にも医療用機器、自動車部品、レジャー用品など広い用途に用いられる新素材CFEPの設計・加工において同社は業界トップレベルの技術とシェアを誇っています。

(きく8号で得られた技術より生み出された製品例
三協製作所URL:http://www.sankyo-ss.co.jp/cfrp/seikei.html)

異形断面チューブ

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液晶製造装置用 ロボットハンド・フォーク

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