JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙利用ミッション本部では、地球観測衛星、通信・測位衛星を中心とした安全、安心で豊かな暮らしを実現する人工衛星を開発しています。

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人工衛星Q&A

人工衛星について基本的なことを知りたい方はこちらをご利用ください。

Q2.マジックテープも衛星の部品?

マジックテープ皆さんマジックテープって知っていますか? 簡単に何回も貼ったりはがしたりできるテープのことです。きっと皆さんの身近にも何かを簡単に留めるときに良く使われていてなじみ深いと思います。そのマジックテープが衛星の部品としても使われていることを知っていますか?

使われているのは衛星を覆っている断熱材のフィルムを衛星に固定する部分です。宇宙を飛んでいる衛星は強烈な太陽光線を反射するサーマルブランケット (MLI) という薄くて軽いフィルムで自分自身を包んで守っています。宇宙では空気がないので風にあおられる事もないですし、逆に接着剤などをつかうと昼と夜との大きな温度差ではがれてしまう可能性が生じますので、マジックテープのような仕組みの粘着方法がとても便利なのです。またマジックテープであれば衛星を作っているときに何回でもはがしたりする事ができるのもとても便利です。それにマジックテープはとても軽い素材でできているので、衛星を軽くすることに一役買います。

ちなみにこのマジックテープとは (株) クラレの商品名で、一般名称としては 「面ファスナー」と言うようです。ただし、商品名があまりにも有名になった結 果、一般的にも「マジックテープ」と呼ばれてます。宇宙用の「マジックテープ」は、月面着陸をしたアポロ計画の時に無重力で接着剤や磁力無に簡単に貼り付けられるものとしてNASAが開発したものです*1。なお、アメリカでは「ベルクロ」と呼ばれていますが、これも「面ファスナー」を製造している企業名で、日本と同様、商標が一般名称のようになってしまっています。またアーサー・C・クラーク原作の有名な映画「2001年宇宙の旅」では無重力の宇宙船内を歩くために床と靴の裏にこのマジックテープを貼っているという設定になっていました。また実際スペースシャトルの船内でも良く使われています。

JAXA筑波宇宙センターの展示室の衛星モデルでマジックテープが使われているのを見ることが出来ます。どうぞ見学にいらして下さい。

*1 「マジックテープ」を世界で最初に発明したのはスイス人のジョルジュ・デ・メストラル氏という方です。詳しくは (株) クラレのホームページ「面ファスナー辞典」に解説されています。
なお、NASAとスイス人発明家、そしてマジックテープの関わりについては、「マジックテープはNASAが発明したんじゃないの?」もご覧下さい。


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