【My Earthミッションとは?】

「宇宙から見る地球」に触れる感動体験!
衛星データがアップデートするわたしたちの視点。

JAXA第一宇宙技術部門とCONSEO(衛星地球観測コンソーシアム)と防災科研では、 2025年8月から2026年1月まで国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した油井宇宙飛行士(CONSEO広報アンバサダー)が撮影した地球の写真を起点に、 その地点や現象を衛星データと組み合わせ、専門家が解説・深掘りする企画「地球を共に感じよう~宇宙から見るわたしたちの未来〜」を展開しています。

キューポラにて船外を撮影する油井宇宙飛行士

ISSから撮影した東京の夜景

「しきさい」が撮影したニューカレドニア

その一環として実施したのが、高校生とともに「宇宙から見る地球」を学び、その気づきを発信する「My Earthミッション」です。 公募で選ばれた3つの高校にJAXA職員が訪問し、出前授業を実施。さらに、各校の高校生特派員が学びの成果をレポートとしてまとめ、 本WebサイトやSNSで発信しました。

柳川高等学校

福岡女子商業高等学校

芝高等学校

宇宙や地球にもともと関心のある人だけでなく、「難しそう」「自分には関係なさそう」と感じていた人にも――。
宇宙飛行士の撮影した写真や人工衛星のデータを通して、宇宙から見る地球に触れることで、空の色や雲の流れに目を向けたり、季節の移ろいや、まちの風景の中に小さな発見を感じたり。
そして自分の存在は小さくても、同時にかけがえのないものだと気づく。
そんな日常の中に生まれる“つながり”や“視点の変化”を通して、日々をより前向きに捉え直すきっかけを届けたいと考えています。

本取り組みにより、宇宙や地球に関する知識や関心を広げるとともに、身近な変化を通じて自分と世界との関係を見つめ直す機会を生み出し、 従来の“宇宙=難しい・遠いもの”というイメージを刷新し、誰もが自分ごととして感じられる新しい宇宙像へとリブランディングしていくことを目指しています。

実施目的

「宇宙を共に感じよう」の一環として、多くの方々に「宇宙から見る地球」を自分ゴトにしていただくことを目標に、以下を目的としています。

  1. 高校生に「宇宙から見る地球」を自分ゴトとして様々な学びを獲得してもらうこと
  2. 高校生の学びのプロセス・成果を広く一般に発信することで、多くの方々に「宇宙から見る地球」を自分ゴト化していただくこと

宇宙飛行士が撮影した「宇宙から見る地球」の撮影写真など、直感的に味わうことのできるツール(Earth Dairy)を活用し、 CONSEO及びJAXA第一宇宙技術部門がアウトリーチに取り組む、難しそうで関係なさそうな「衛星地球観測」についても、 「自分ゴト化」していただくきっかけを提供したいと考えています。

JAXA職員による講義

Earth Diaryの操作

出前授業の概要

出前授業では、「宇宙から見る地球」をテーマに、宇宙好きではない一般生徒でも楽しめるように、敷居の低いわかりやすい講義、美しい写真を味わう体験(「Earth Dairy」を活用)、将来自分も関わりそうというタッチポイント紹介等を組み合わせた、ワクワクを通した学び体験の提供を目指しました。

具体的には、以下に示す構成要素を組み合わせ、宇宙や地球に関する知識や興味関心を喚起するだけでなく、宇宙や地球の自分ゴト化、感性教育やポストグローバル時代に求められる視点の獲得など多様な学びの提供を目指しました。

出前授業の実施校については、全国の高等学校を対象に公募を実施し、「宇宙から地球を見る」という本取組の趣旨に強く共感いただいた学校から意欲的な提案が寄せられ、所定の選定基準に基づいて、以下の3校を選定いたしました。

  • 学校法人柳商学園 柳川高等学校
  • 学校法人八洲学園 福岡女子商業高等学校
  • 学校法人芝学園 芝高等学校

※校名は出前授業順に掲載しています。

出前授業では、対象とする生徒は「一般クラス」、「宇宙教育を継続的に履修している生徒グループ」や「希望する生徒の公募」、授業の形態は、「特別授業のみ」、「特別授業+事前課題」、「特別授業+事前授業」など、各校の希望に沿って、異なるアプローチの授業が実施されました。

出前授業の様子

JAXA職員による講義

油井宇宙飛行士の撮影写真を閲覧できる「Earth Diary」

■参考「出前授業」及び「衛星地球観測高校生特派員」実施校の募集要項 

応募概要

■対象校
全国の高等学校(全日制・定時制・通信制を含む)/学年・学科不問

■実施条件

  • 教員が責任者としてエントリーし、授業運営・広報・保護者同意等の調整を行うこと
  • 校内で45〜90分(2コマ分割も可)の出前授業を実施できること
  • 「衛星地球観測高校生特派員」(3名〜4名程度)を選出し、以下に参加・協力できること
    • 12月 事前説明会(@筑波 or オンライン)
    • 1月 出前授業
    • 2月 ISSライブ交信イベント(@東京) ※予定
  • Earth Diaryを活用した投稿・成果共有に同意できること
  • 次年度以降、学校主体での継続授業に意欲があること
    ※本イベントへの参加に伴う交通費および宿泊費等の諸経費は、各校のご負担となります。また、交信イベントが、急遽中止・延期、又は内容が変更となる可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご参加ください。
  • 衛星地球観測高校生特派員については、代表生徒(最低1名)の会場での現地参加を必須とします。
  • また、ISS交信イベントへの参加にあたっては、各学校から、引率教員が生徒に同行するよう、お願いいたします。

■「衛星地球観測高校生特派員」について
出前授業やISSライブ交信イベントにおいて、高校生の目で見た地球の今をテーマに、取材・発信活動などを担当します。
(保護者同意のもと、顔出し・実名表記は任意)

■応募方法
応募は責任者となる担当教員の方から、オンラインのエントリーフォームにて受け付ける形といたします。

■選定基準
エントリーフォームに入力いただいた内容をもとに、以下の基準で選定いたします。

  • 企画趣旨への合致
  • 地域や学校独自の視点・テーマ性
  • 実施体制の安全性と確実性
  • 成果の他校への波及効果や教科横断での実施可能性、次年度カリキュラムでの活用等の発展性

■エントリーフォーム記入項目
基本情報

  • 学校名・所在地・応募責任者・担当教科
  • 連絡先メールアドレス・電話番号

実施内容

  • 対象学年・希望時期
  • 授業で取り上げたいテーマ(例:地球環境・平和・社会経済など)
  • 本授業を実施するねらいと本授業の活用計画(400〜1,000字)
  • 実施体制
  • 「衛星地球観測高校生特派員」の選出状況
  • 2月11日(予定)ISS交信イベントへの参加可否

■同意事項

  • 応募条件と安全配慮に関する内容を確認しました。
  • 「衛星地球観測高校生特派員」3名〜4名程度の選出に同意します。
  • 授業・成果物の写真・映像がJAXAやCONSEOのウェブサイトでの公開、報道等で紹介される可能性を理解し、写真・映像が公開されることについて同意します。
  • 出前授業を受講する生徒及び交信イベントへ参加する「衛星地球観測高校生特派員」については、学校の責任で、保護者からの必要な同意を取得するものとします。
  • エントリーフォーム記入の情報を当公募案件への応募受付、連絡調整、選考及び管理のために使用することに同意します。

■個人情報の取り扱い

  • ご記入いただいた個人情報につきましては、管理責任者を定め、紛失や漏洩が発生しないよう徹底します。
  • ご記入いただいた個人情報は、本取組における利用目的のみに使用し、第三者に提供することはございません。
  • JAXAのプライバシーポリシー(個人情報保護方針)は、こちらのページよりご確認ください。
  • 個人情報の取り扱いに関するお問い合わせにつきましては、本ページ下部の問い合わせ先までご連絡ください。

応募フォーム

応募はこちらから

応募締切 :【2025年12月4日(木)18:00まで】

全国の高等学校を対象に公募しておりました「My Earthミッション」における出前授業の実施校の選定結果をお知らせいたします。
「宇宙から地球を見る」という本取組の趣旨に強く共感いただいた学校から意欲的な提案が寄せられ、所定の選定基準に基づき、以下の3校を出前授業実施校として選定いたしました。

  • 学校法人芝学園 芝高等学校
  • 学校法人八洲学園 福岡女子商業高等学校
  • 学校法人柳商学園 柳川高等学校

※校名は五十音順に掲載しています。

今後の展開

出前授業および2月に予定しているISSライブ交信イベントの様子は、「地球を共に感じよう」特設サイトおよび各公式SNSで発信予定です。
生徒たちが自らの目で捉えた“地球の今”を全国に共有していきます。

関連リンク

問い合わせ先

  • CONSEO事務局
    • Z-pr-conseo@ml.jaxa.jp

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高校生特派員レポート

■高校生特派員の学びのレポート|柳川高等学校

宇宙を学ぶことが「地球を知り、未来を考えること」につながる。

高校生特派員の皆さんと校長先生

高校生特派員の皆さんと講師

今回の出前授業を通して、宇宙が特別な人だけの遠い世界ではなく、私たちの生活や社会、そして地球の未来と深く結びついている身近な分野であることを学ぶことができました。 人工衛星による地球観測が、天気予報や災害対策、環境保全、産業活動などに活用されていることを知り、 宇宙を学ぶことが「地球を知り、未来を考えること」につながるという気づきを得ることができました。

柳川高校が目指す2030年「宇宙修学旅行」は、単に宇宙へ行くことを目的としたものではなく、宇宙という新しい視点から地球や社会を見つめ直し、 環境問題や社会課題、科学技術、ビジネスの可能性について主体的に考える力を育てることも目的の一つとしてあると考えました。 宇宙から地球を見る経験は、地球が広大な宇宙の中で限られた、かけがえのない存在であることを実感させ、私達の価値観や行動を大きく変える力を持っています。

また、近年の商業宇宙ステーションの発展や民間企業の参入により、宇宙は研究や仕事、学びの場として、これまで以上に現実的な存在となりつつあります。 この時代の変化を教育に取り入れ、私たちが未来社会の担い手として、宇宙と地球、社会のつながりを理解し、自ら考え行動できる力を身につけることが大切だと思いました。

柳川高校の宇宙修学旅行は、これまでの宇宙教育の積み重ねと、今回の出前授業で得た学びを土台として実現を目指す取り組みです。 宇宙を「知る」「考える」「活用する」学びを通して、私たちが未来の社会を切り拓く力を身につけることを目指し、 柳川高校は宇宙修学旅行2030年の実施に向けて歩みを進めていきます。

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出前授業 柳川高等学校編ショート動画

■高校生特派員の学びのレポート|福岡女子商業高等学校

他者の視点を取り入れることで、世界の見え方はより豊かになる。

高校生特派員の皆さん。
左から、岡﨑さん¹、光安さん²、高倉さん²、足立さん²。
(*¹ 当時1年生 *² 当時2年生)

授業の様子

今回の特別授業で最も印象に残ったことは、宇宙から見た「水」に関するお話です。 私たちは幼少期から節水を呼びかけられてきましたが、川や海といった豊かな水源を目の当たりにするたび、節水についてはどこか他人事のように感じていました。 しかし、今回の特別授業 でEarth Diaryの写真を見たり、コスモさん(JAXA職員:村木祐介)のお話を聞いたりして地球全体の水資源と比較した際、私たちが利用できる水の少なさに大きな衝撃を受けました。

その他にも印象的だったことが二つあります。一つ目は、講師のコスモさんの授業スタイルです。 これまで地理の授業では規模が大きい話題が多く、「自分とは無縁の遠い世界のこと」と感じて苦手意識がありました。 しかしながら、コスモさんと共にEarth Diaryの写真を見て、宇宙ナビゲーターの視点でより深いお話をしてくださったことで、 想像もできなかった大きな世界の出来事が、急に自分に関係のあることのように感じられて驚きました。

二つ目は、友人との対話によって得られた「視点の変化」です。事前授業や特別授業では、Earth Diaryの写真を見ながらお互いの価値観を共有する活動を行いました。 グループワークや友人の発表を通じ、友人が「自然現象と人間の活動が同時に見える写真は珍しい」と話しているのを聞き、ハッとしました。 それまでの私は、星空の美しさや街の明かりなど、一点のみに注目しがちでした。 しかし、友人の意見を踏まえて写真を見返すと、オーロラと街の光が共存する様子の中に、より深い美しさと情報の広がりを感じることができました。 物事を狭い範囲で捉えるのではなく、一歩引いて広い視野で見る大切さを学びました。

特別授業後に行ったコスモさんとの懇談会では、「Earth Diaryの写真を今後どう活用することができるか」という話題にもなり、 他の特派員メンバーから「将来の選択に役立てたい」「環境問題のヒントにしたい」といった多様な視点が示されました。 この活動全体を通じ、自分の第一印象だけに固執せず、他者の視点を取り入れることで、世界の見え方はより豊かになるのだと実感しました。

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出前授業 福岡女子商業高等学校編ショート動画

■高校生特派員の学びのレポート|芝高等学校

まず知るという事、そしてその先にある「自分ゴト」にするということ。

「JAXA」の人文字を描いてくれた高校生特派員の皆さん
左から、J:望月さん、A:大森さん、X:能村さん、A:土井さん。

高校生特派員の皆さんと講師

1月29日に宇宙ナビゲーターのコスモさんによる出前授業を受けました。 「宇宙から見る地球」というテーマで様々なことを学び、本記事では、高校生特派員として授業で得た気づきや印象に残った話などを中心に、 その体験をまとめようとおもいます!

授業は、宇宙にあまり詳しくない生徒にもわかりやすい導入から始まり、次第に内容が深まっていく構成で、誰一人取り残さない工夫がされていたのが印象的でした。 そのため、難しい内容であっても楽しみながら理解することができるものでした。

今回のテーマ、「宇宙から見る地球」という言葉はとても不思議なものでした。宇宙とは未知で遠くにあり地球から見上げるもの、という印象があったのです。 しかし今回見せてもらった風景は、まるっきり違ったものでした。宇宙からは生活が見えます。そしてイカ漁船も...。それは、他人ゴトにするには近すぎました。

宇宙までの距離さえ、そう遠くはないということを教えてもらいました。「ここから宇宙まで上空100km」と示された標識の話は特に印象に残っています。 普段意識することのない距離ですが、身近な場所から宇宙へとつながっていることを想像すると、強いロマンを感じました。

また、「赤い地球もあるんですね」というコスモさんの言葉が強く心に残っています。 地球は青いものだという固定観念を持っていた自分にとって、知らない地球がまだ多く存在することに気づかされました。 知らない地球とは、美しい景色のことだけではありません。宇宙の写真からは、国際情勢や環境問題までも推測することができるのです。 そんな写真を、背景情報を知ってから見るととても興味深く感じました。

「様々な分野の人々が宇宙で活躍できる」というコスモさんの話も印象的でした。 コスモさん曰く、人間の持続的な月での活動を目的とするアルテミス計画がNASAによって主導されていて、 近い未来人類が宇宙で生活することが一般的になり、そこにあらゆるビジネスが関わるようになるということでした。

まず知るという事、そしてその先にある「自分ゴト」にするということ。このプロジェクトの目標であったこの2つは確かに達成できたのだと思っています。

今回の出前授業は我々特派員のそれぞれの宇宙、そして地球に対する認識を大きく変え、新たな視点をもたらす素晴らしい体験になりました。 コスモさん、JAXAの皆様、貴重な機会を本当にありがとうございました。

土井君
「僕は宇宙に詳しくないし、理系の科目が苦手で将来宇宙と関わることなど想像もできず、今まで宇宙を縁遠いものと考えていました。 しかし出前授業を通して宇宙は自分の未来を考えるうえで決して無視できない存在だと知ることができました!」
大森君
「人間社会の営みが宇宙からでもはっきり感じ取れると知って、自分もこの宇宙の一員だということを改めて実感しました。 私たちの日々の生活も、地球を構成している大切な要素の一つだと気づき、感動しました。本当にありがとうございました!」
望月君
「宇宙をショウケースの中にあるようなものとして見ていて、私はそんな宇宙が好きでした。 しかし今回の村木さんの話を伺ってからは、確かに現実味を帯びた目標へと変わりました。 トークと写真を交えた面白い授業をありがとうございました。」
能村君
「今回の講座は、最初は自分の進路とは関係ないと思っていましたが、宇宙の商業化やビジネスの可能性を知り、 将来の選択肢として宇宙が身近に感じられるようになりました!自分の知らない分野を知れて、多くの視点を知れたと感じています!」
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出前授業 芝高等学校編ショート動画

■参加生徒から寄せられた声(全体より)

授業後、生徒さんたちからはこんな声が寄せられました。

  • 宇宙や地球への関心が高まった。
  • 衛星データが様々な産業で不可欠になっているものとわかりびっくりした。自分も仕事で関わりそうと思った。
  • 難しい講義だと思っていたが、わかりやすい講義と、直感的な宇宙から見る地球の写真を見る体験で楽しかった。
  • 宇宙から見る地球の写真の素晴らしさの捉え方が生徒によって異なり、人の感性の大切さや多様性を感じられた。
  • 目で見て、感性で捉えた写真を、衛星データを組み合わせて読み解くことで、より深い理解ができることがわかって新鮮だった。
  • 気候変動や環境問題のこと、世界がつながっていることを実感できた。
  • 宇宙は遠いものと思っていたけれど、宇宙から見る地球は、ものの見方を新しくしてくれる身近なものだとわかった。

■高校生が見つけた“新しい地球と人間の見方”