衛星測位の精度を、地上から極限まで磨き上げる！

河北　良彦

• 高精度測位システムの地上系担当（PRECT-G、検証用監視局）、PRECTの精度評価

ASNAVで最も面白いと思うところ

衛星測位システムは現代に不可欠なインフラであり、その精度と信頼性を高めるために、高精度測位システム「ASNAV」の開発・実証を進めています。
ASNAVでは、地上局が取得する衛星間・衛星地上間測距（PRECT）等のデータを活用し、測位精度や信頼性の向上を検証しています。また、地上設備では機能追加やソフトウェア改修を継続的に行い、精度だけでなくシステム全体の信頼性向上にも取り組んでいます。自分の担当する地上系の改善活動が、測位システム全体の進化につながる点に、大きな面白さとやりがいを感じています。

プロジェクト中、一番苦労したこと

準天頂衛星3機の開発と、それに対応する地上設備の新規整備・運用が同時並行で進められていたため、試験の実施タイミングが他の作業に左右されることが多く、調整には大変苦労しました。また、プロジェクトでは一人ひとりが広い範囲を担当しており、私も多数の地上局を受け持っていたため、局ごとに異なる不具合が発生した際には、その対応に追われる場面もありました。
それでも、一つ一つ試験や不具合対応を乗り越え、期待していたデータを無事に取得できたときには、これまでの努力が報われる大きなやりがいを感じます。