高精度測位システム(ASNAV)
開発メンバー
その1ナノ秒を削り出せ!
村上 滋希
- 測位信号を生成・送信する測位ペイロード開発および時刻管理
ASNAVで最も面白いと思うところ
デジタル社会を支える社会基盤として、「位置情報」・「時刻情報」は重要であることは言うまでもありません。これらの位置・時刻情報を提供するために、高度約32,000~40,000kmの遠い宇宙にある測位衛星と地上システムがダイナミックに連携しながら、測位精度1m以下を目指していくところが非常に面白いところです。また、ASNAVは測位精度の向上だけではなく、信頼性を向上させるための機能追加やソフトウェア開発なども行っており、様々な工夫を凝らしながら、開発を進めていくことに、面白さを感じております。
プロジェクト中、一番苦労したこと
衛星測位システムの根幹は「時刻を使って距離を測る」ことから、システムにおける時刻の管理は非常に重要です。実際に1ナノ秒の時刻誤差は、約30cmの距離誤差に相当するため、これよりさらに精密に、時刻や信号の遅延時間の管理を行います。数年にわたる開発期間の中で、たくさんのエンジニアとバトンをつなぎながら、この1ナノ秒より小さな誤差を削り出し、精度向上に心血を注いできました。
Project Member List