だいち4号(ALOS-4) 画像

地球を見守る衛星

開発中

だいち4号(ALOS-4)

先進レーダ衛星

プライムメーカ:
三菱電機株式会社

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ミッション

空間分解能(3m)を維持しつつ、観測幅を4倍(200㎞)に拡大し、平時における地殻・地盤変動などの観測頻度を向上

「だいち4号」は、2014年5月に打上げた陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の後継機であり、Lバンド合成開口レーダを搭載します。 新たに採用するデジタル・ビーム・フォーミング* 技術により、「だいち2号」の高い空間分解能(3m)を維持しつつ、観測幅を4倍(200㎞)に拡大し、平時における地殻・地盤変動などの観測頻度を向上させます。 これにより、発災後の状況把握のみならず、火山活動、地盤沈下、地すべり等の異変の早期発見など、減災への取組において重要な役割を担います。 三菱電機株式会社がプライムメーカーとして、設計・製造を担当しており、協力して開発を進めています。
また、合成開口レーダと協調観測することで海洋監視に貢献するAIS(船舶自動識別装置)の受信機も搭載します。AIS受信機である「SPAISE3」は、日本電気株式会社とともに開発を進めています。

*アンテナで計測した電波を高速にデジタル処理することで、同時にいろいろな方向の観測ができる機能です。ALOS-4はこの新機能を使うことで、一度に観測できる範囲(観測幅)をALOS-2の4倍に拡大します。

技術

  • 広域観測モード
  • 高分解能モード
  • スポットライトモード

「だいち4号」は、「だいち2号」の分解能を維持しつつ、観測幅(1回の軌道で観測ができるエリア)を4倍に拡大します。 これにより、広域災害時には、一度に多くの発災状況を取得できるようになります。また、「だいち4号」は、「だいち2号」と同様に発災後の観測画像と比較できるように平時でも観測を行い、 比較用の基本となる地図(ベースマップ)を整備しますが、観測幅が向上することで、ベースマップをより高頻度に更新できるようになります。

試験の様子

(1)擾乱試験

目的:光衛星間通信は、電波による通信と比べて衛星搭載機器が発生する振動(擾乱といいます)によりアンテナの指向制御が影響を受けやすい性質があります。その擾乱の確認を目的として「だいち4号」を吊上げた状態で各機器を動作させ、衛星各部に貼り付けた加速度センサの加速度応答を計測する試験です。

進捗:試験は終了しました。

動画:衛星を吊り上げている様子です。

擾乱試験(衛星吊り上げ)

(2)熱真空試験

目的:スペースチャンバを用いて真空状態を作り、軌道上で遭遇する熱的環境もしくはそれより厳しい熱的環境下にさらすことにより、「だいち4号」が正常に動作し、機能・性能要求を満足することを立証するために行う試験です。

進捗:試験は終了しました。

動画:衛星をスペースチャンバに入れている様子です。

熱真空試験

(3)PAF分離衝撃試験

目的:ALOS-4が打上げ後、H3ロケットから分離される際(分離機構動作時)に衝撃が発生します。その衝撃を受けて、ALOS-4側およびロケットの衛星分離部(PAFといいます)に傷、へこみ等の異常が発生しないこと、またALOS-4が誤動作や故障を起こさないことを確認するための試験です。

進捗:試験は終了しました。

動画:PAFを分離している様子です。

PAF分離衝撃試験

衛星分離(CGイメージ)

仕様

「だいち4号」の仕様・打上げ

項目 仕様
ミッション機器 Lバンド合成開口レーダ
・スポットライト
 分解能 1m×3m  観測幅  35㎞×35㎞

・高分解能
 分解能 最高3m   観測幅  200㎞

・広域観測
 分解能 最高25m   観測幅  700㎞

船舶自動識別信号受信機(SPAISE3)
サイズ 10.0 m x  20.0 m x 6.4 m (太陽電池パドルおよび各種アンテナ展開時)
質量 約3トン
設計寿命 7年
運用軌道 太陽同期準回帰軌道 高度628㎞
打上げ年月日 2024年度(予定)
打上げロケット H3ロケット
プライムメーカー 三菱電機株式会社

先進光学衛星(ALOS-3)パンフレットダウンロード
「だいち3号」ソリューションブック

関連情報

パンフレット

先進レーダ衛星(ALOS-4)パンフレットダウンロード
ALOS-4ソリューションブック

関連サイト

球観測研究センター ALOS-4サイト

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