GPM Core ObservatoryGPM主衛星概要

GPM主衛星

GPM主衛星は日米で共同開発です。 GPM主衛星が搭載する観測装置は二つあり、一つは日本が開発する二周波降水レーダ(DPR)、 もう一つは米国が開発するGPMマイクロ波放射計(GMI)です。

GPM主衛星の軌道傾斜角を65度とすることで、熱帯域はもとより中高緯度域までカバーします。 さらに太陽非同期とすることで、降水の日変化をとらえます。

DPRはTRMM搭載の降雨レーダ(PR)の後継である13.6GHzのレーダに、高精度観測のための35.5GHzのレーダを追加したものです。 GMIもTRMM搭載マイクロ波観測装置(TMI)の後継であり、TMIの9つの周波数帯に加えて、4つの高周波チャネル(166 GHzおよび183 GHz)を持っています。

DPRの走査幅は、13.6GHzレーダは約245km、35.5GHzレーダは約125kmです。 両者の走査幅が重なる部分では、同期して観測を行います。一方、GMIはコニカルスキャンを行い、その走査幅は約900kmです。

GPMにおける主衛星の役割は、レーダとマイクロ波放射計の同時観測により、コンステレーション衛星群を含めたマイクロ波放射計の降水観測精度を向上させることにあります。

GPM主衛星