Columnコラム

2014
2.25

ゴダードスペースフライトセンターをご紹介

NASAゴダードスペースフライトセンター(GSFC)は、アメリカ合衆国東海岸メリーランド州グリーンベルト市にあります。

グリーンベルト市はワシントンD.C.の北東約10kmの場所にあり、1937年にNew Deal政策の一環として建設された都市です。その時代の面影が、現在もOld Greenbelt地区に残されています。

Old Greenbeltには、Greenbelt Museumという小さな博物館があります。
この博物館は、当時の建物をそのまま利用しており、内部には当時の家具や生活用品が展示されており、ボランティアの方が説明をしながら案内してくれます。グリーンベルトに行かれる機会がありましたら、ぜひ訪れてみてください。

グリーンベルトの紹介はこれくらいにして、本題の、GSFCのご紹介に移りたいと思います。

GSFCの名前は近代ロケット推進の父であるロバート・ゴダードに由来し、1959年に、NASAで最初の宇宙飛行センターとして設立されたそうです。敷地面積は約5km² でJAXAの筑波宇宙センターの約10倍の広さです。

GSFCでは、主に衛星の開発と運用を行っており、JAXAとNASAの共同ミッションであるTRMMや、JAXAがAMSR-Eを提供したAQUAの運用を行っており、GPM主衛星の運用も、GSFCで行われます。

これらの衛星の運用は、GSFCのビルディング32(写真1)のミッションオペレーションセンター(MOC)(写真2, 3:GPMのMOC)で行われています。
また、打上げと初期運用をサポートする部屋として、Launch Support Control Room(写真4,5)が臨時に設置されており、私たちJAXAの担当はこちらの部屋で、DPRの初期運用を実施します。

現在、打上げに向けて準備を進めています。
GPM/DPRプロジェクトの古株の古川でした。

(写真1)GSFCのビルディング32

(写真2)ミッションオペレーションセンター(MOC)

(写真3)ミッションオペレーションセンター(MOC)

(写真4)Launch Support Control Room

(写真5)Launch Support Control Room

(GPM/DPRプロ:古川)

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